Wwise 2013.2リリース


Wwise 2013.2がダウンロードご利用できるようになりました(2013年10月7日リリース)。今回の新リリース版は、新機能、ワークフローの強化、パフォーマンスやバグの修正に焦点を当てています。以下は、いくつかの新機能の概要です。


レベルベースのプラグイン価格設定

レベルAとレベルBの顧客の皆様により優れたサービスを提供できるよう、Audiokineticプラグイン用の階層的な価格設定を導入しました。価格およびサードパーティー製プラグインのライセンシングに関する詳細はライセンスのページをご覧ください。

セカンダリ出力デバイス

“セカンダリ出力”とは、メインのTV/スピーカーではないゲームコントローラスピーカまたはヘッドフォンを指します。各セカンダリ出力用に独立オーディオミックスを作成し、興味深いサウンドデザイン出力やゲームフィードバック機構を生み出すことができます。

7.1チャネルサポート

WwiseボイスパイプラインによるWindows、Xbox One および PlayStation®4の7.1フルサポートが可能になり、これにはソース、パンニング、エフェクト、メーター、マルチチャネルクリエーター等が含まれます。

Crankcase Audio – REV

REVは、加速車両の静的録音を完全に動的なエンジンシミュレーションに変換可能なツール群およびエンジン物理シミュレーションです。REVが使用する粒状合成は、その派生元となる録音の特性すべてを維持するため、従来のループモデルよりもはるかに刺激的でリアル感のある結果を生み出します。

2013.2版では、15車種のモデルがご利用可能ですが、今後更に追加の予定です。また、REV Analysis Toolの使用により、ゲーム開発者は、独自のオーディオ録音からオリジナルモデルを作成することも可能です。

Gen Audio – AstoundSound®

GenAudio AstoundSound® は、非常に優れたリアル感を生み出す3D オーディオ技術のセットです。

  • AstoundSound® 3D RTI は、あらゆるディスクリートモノラルオーディオ入力を、高精度な球状オーディオ体験に変換します。
  • AstoundSound® Fold-down は、ソース側でディスクリート5.1 ミックスを変換し、ステレオ出力を介してこれをバーチャルに再作成します。これにより、効果的なバーチャルサラウンドサウンドが生み出されます。
  • AstoundSound® Expander は、左右のステレオ音源を、球状サウンドスケープ内の任意の場所、リスナーの上または下、前または背後、あるいは更に大きな仮想距離などにバーチャルに配置することによりステレオ信号を拡張し、より広い空間感覚を生み出します。

Xbox One および PlayStation®4のサポート強化

バックグラウンドミュージック出力およびXMA/ATRACハードウェアコーデックがXbox One および PlayStation®4でサポート可能になりました。

ワークグループ機能強化

Perforce および Subversionソース管理プラグインに、便利な拡張機能が追加されました:

  • オーディオファイルのインポート時に自動的な“追加目的でのマーキング(mark for add)”。
  • Wwise プロジェクトステータスのタイトルバーへの表示。
  • File Manager ビューで階層形式またはフラットリストでのファイル表示。
  • Project Explorer ビューからrevertへのアクセス。
  • Perforce Streamsのサポート。

Wave Viewer

ウェーブビューアは、軽量のスタンドアロンオーディオファイルビューアおよびプレイヤーアプリケーションで、Perforce または Subversionで同じウェーブファイルの異なるバージョンを比較するのに特に便利です。

その他

  • SoundBank 生成ショートカット
  • 出力バスをプラットフォームからリンク/リンク解除可能
  • プロジェクトへのアセットインポート: 新規のWwise プロジェクト作成時に、プロジェクトに追加するサンプルやプリセット(Altiverb IR、Convolution Reverb、REV モデル、SoundSeed Airなど)を選択できるようになりました。
  • ミュージックトランジションのグループ編成が可能になりました。
  • iOS用オーディオ入力プラグインが利用可能になりました。
  • List View のようなリストコントロールで、URL(http、ファイルなど)をクリックできるようになりました。
  • Wwiseのインストール(管理者用インストール)をせずにインストーラからファイルをダウンロードおよび抽出可能になりました。

このバージョンの詳細については、 リリースノートをご参照ください。