Wwise 2012.2リリース
Wwise 2012.2がダウンロードご利用できるようになりました(2012年9月4日リリース)。今回の新リリース版は、新機能、ワークフローの強化、パフォーマンスやバグの修正に焦点を当てています。以下は、いくつかの新機能の概要です。
Auxバスとセンドボリューム
アクターミキサー階層とインタラクティブミュージック階層のオブジェクトが、ゲーム定義およびユーザー定義のAuxボリュームを使用して、その信号の一部をAuxバスに送信できるようになりました。
Auxバスが旧環境システムを取って代わり、その機能を拡張します。
ボリューム強化
階層内のあらゆる場所で0 dB 以上のボリュームが使用可能になり、低騒のソースを直接Wwiseからブーストできるようになりました。ただし、出力をクリップしてしまわないようにご注意を!
メーター
Auxバス、エフェクトがインサートされたオーディオバスおよびマスターオーディオバスで5.1ピークメーターが利用可能になりました。これらのメーターは、ツールバー、プロパティエディタ、マスターミキサーコンソールとミキシングデスクに表示されます。
iZotope エフェクト
すべての iZotope Trash エフェクトが PS3 で利用可能になりました。PS3向けHybrid Reverb も今後のリリースで利用可能になる予定です。
Wwiseプロジェクトアドベンチャー
Wwiseプロジェクトアドベンチャーは、Damian Kastbauer による、1つの完全なプロジェクトの作成法を示した手引書です。241ページに渡るこの包括的なハンドブックは、架空のゲームをベースに、インタラクティブオーディオテクニックとアプローチの基礎から応用までをすべて網羅しています。
ハンドブック全体にわたって取り上げられているさまざまなテクニックの作業例を含むドキュメントと付属のWwiseプロジェクトは、Wwise インストーラ よりアクセス可能です。
PlayStation®Vita ハードウェア
PS Vita の新バージョン (VitaHW) が利用可能になりました。この新しいプラットフォームは、PS Vitaのハードウェア DSP デコーダおよびエフェクトの使用時におけるパフォーマンスの向上を実現します。
Wii U™
Wii リモコン(Wiimote)のオーディオ、Wii リモコンと DRC のランブルがサポートされるようになりました。Wii U 上でのディレイ、ピークリミッター、ルームバーブ(RoomVerb)が2.3倍から4.4倍に最適化されました。
カスタムプロパティ
サウンドおよびオーディオソースオブジェクトにユーザー定義のプロパティを追加し、その値をゲーム内でクエリできるようになりました。カスタムプロパティは、Project Settings にて作成し、次のビューを介して設定します:
- Query Editor (クエリエディタ)
- List View (リストビュー)
- Multi-Editor(マルチエディタ)
ファイルマネージャ機能強化
File Manager の Source Files タブにおいて、ファイル一覧を階層的に表示できるようツリーコントロールが使用されるようになりました。Perforce や Subversion を介して、変更点のフォルダからの直接送信、ファイルの再帰的な送信が可能になりました。
64ビットで Subversion が利用可能
Subversion ソース管理プラグインがバージョン1.7.5にアップデートされましたが、これが32ビットおよび64ビット両方のコンフィギュレーションで利用可能になりました。
その他
- Wwise ピークリミッターエフェクトが、さまざまなプラットフォーム上で1.1倍から4.4倍高速に実行されるようになりました。
- マルチエディタ:複数のオブジェクトタイプ選択時に、すべてのオブジェクトタイプの全プロパティが表示されるようになりました(以前は、共通プロパティのみが表示されていました)。
- SoundBank マネージャが、直前のセッションの “expand/collapse(開く/閉じる)” 状態を保持するようになりました。
- SoundBank マネージャのツリーリストコントロールで、Ctrl+クリックまたは “ + (開く)ボタン/-(閉じる)ボタン”上のコンテキストメニューを介して “expand all(全て開く)” と “collapse all(全て閉じる)” が使用できるようになりました。
このバージョンの詳細については、 リリースノートをご参照ください。