Strataのマルチトラックサウンドエフェクトライブラリを試してみませんか?このガイドではインストールの手順が分かりやすく説明されているため、すばやく簡単に使いはじめることができます。また、「Strataのインストール方法 Step-by-Stepガイド」チュートリアル動画も併せてご覧ください。
システムの準備:必要なもの
Strataのインストールを開始する前に、以下のソフトウェアとツールがインストールされていることをご確認ください:
- REAPER DAW:StrataはREAPERとシームレスに連携するようビルドされています。まだ入手していない場合は、REAPERのウェブサイトから最新のバージョンをダウンロードし、インストールしてください。Strataの各コレクションは最新のREAPERバージョンに対応しており、必要な最小バージョンは各コレクションの製品ページに記載されています。この情報を確認するには、各コレクションの製品ページをご覧ください(例えばPhysicsコレクション製品ページの右側を見ると、「REAPER Minimum Version(REAPER最小バージョン)」が記載されています)。
- ReaPack(必須ではないが推奨):このパッケージマネージャにより、REAPERの機能を強化するサードパーティのさまざまな拡張機能やスクリプトにアクセスでき、Audiokineticの優れた機能もいくつか利用できます(この記事で後ほどご紹介します)。こちらからダウンロードしてください。
- SWS/S&M拡張機能(必須ではないが推奨):この拡張機能はStrataの多くの機能で必要です。ReaPackをセットアップ後、REAPER内からインストールできます(ステップ2で説明します)。
ステップ1:REAPERをStrata向けに設定する
REAPERをインストールしたら、Strataとの連携を最適化するための推奨設定として、サブプロジェクトの自動レンダリングを無効化します:
- REAPERでプロジェクトタブを右クリックします。
- Subproject renderingまで移動します。
- Do not automatically render subprojectsにチェックが入っていることを確認します。メインプロジェクトに事前にレンダリングされたサウンドがすでに含まれているため、これにより不必要なレンダリングを防ぐことができます。
ステップ2:必須のREAPER拡張機能をインストールする
このセクションに記載のREAPER拡張機能は必須ではありませんが、REAPERの柔軟性を大幅に向上させ、Strataを使用する上で役立つため、インストールすることを推奨します。
ReaPackをインストールする:
- ReaPack: Package manager for REAPERにアクセスし、ReaPackをダウンロードします。インストール手順についてはReaPackのUser Guideをご参照ください。
StrataでReaPackが重要な理由
ReaPackにより、強力なサードパーティツールを利用できるようになり、AudiokineticがStrata専用に開発したものもいくつか含まれます。これらはワークフローを大幅に改善します。後ほど詳しくご説明します。
ReaPackにAudiokineticのリポジトリを追加する:
ReaPackをインストールしたら、Audiokineticのリポジトリを追加します。
- REAPERメニューバーでExtensions > ReaPack > Import Repositoriesをクリックします。ダイアログが開きます。
- ダイアログで、AudiokineticのREAPER ToolsリポジトリのURL(https://github.com/Audiokinetic/Reaper-Tools/raw/main/index.xml)を入力します。
- OKをクリックしてインポートを完了します。
Audiokineticの拡張機能をインストールする:
- REAPERメニューでExtensions > ReaPack > Browse Packagesに移動します。
- 「Audiokinetic」でフィルタをかけると、Audiokineticが開発した拡張機能やスクリプトがいくつか表示されます。必要に応じてインストールします。以下はその一部です:
- ReaWwise:このREAPER拡張機能により、Wwiseで作業するサウンドデザイナーは生産性を大幅に向上できます。オーディオの移動や整理をマニュアルで行う代わりに、ReaWwiseが複雑なWwise階層の作成を自動化し、REAPERワイルドカードを利用してインテリジェントな名前付けを行うため、プロジェクト全体で何百時間も節約できる可能性があります。
- Strata_Open associated Strata project from selected audio file:選択したオーディオファイルに関連付けられたStrataプロジェクトにワンクリックで簡単に移動できます。
- Open Associated REAPER Project:このスクリプトで、Wwise、Basehead、Soundly、Soundminer、Media Explorerから関連付けられたREAPERプロジェクトを瞬時に開き、REAPERで直接サウンドエレメントを再生および編集できます。
- Strata_Copy selection to next project:このREAPERスクリプトパッケージで、項目やトラックを1つのREAPERプロジェクトから別のREAPERプロジェクトへと簡単にコピーできます。
「Audiokinetic」でフィルタをかけると、Audiokineticが開発したすべての拡張機能やスクリプトのリストが表示されます。
SWS/S&M拡張機能をインストールする:
- ReaPackをインストールしたら、もう一度Extensions > ReaPack > Browse Packagesに移動します。
- 「SWS」を検索し、SWS/S&M extensionをインストールします。
SWS/S&M拡張機能をインストールする理由
この拡張機能は、Strataが依存する中核的な機能を提供します。詳しくはドキュメントをご覧ください。
ステップ3:Audiokinetic LauncherからStrataにアクセスする
続いて、Strataライブラリにアクセスできるようにします。
- Strataサブスクリプションに登録していることを確認します。無料プランか有料プランかにかかわらず、サブスクリプションが必要です。こちらから登録できます。
- Audiokinetic Launcherをインストールします。
- こちらからAudiokinetic Launcherをダウンロードします。
- インストーラを実行し、画面上の指示に従います。
- Launcherを開き、ログインします。
- Strataサブスクリプションの認証情報を使用してログインします。
- Strataタブに移動します。Strataサブスクリプションに登録している場合、LauncherからStrataに必要な、すべてのコンテンツにアクセスできます。
Audiokinetic Launcher内のStrataタブ
ステップ4:Strataプラグインをインストールする
StrataはREAPER内でのパフォーマンスを最適化するため、特定のプラグインを使用します:
- Audiokinetic LauncherのStrataタブで、Strata Resources > Install Strata Plug-insに移動します。
- サブスクリプションに応じて、インストールオプションを選択します:
- Strata(有料サブスクリプションの場合)
- Strata Trial(無料サブスクリプションの場合)
- Launcherが自動的に必要なプラグインを特定し、システム上のデフォルトのVST3フォルダにインストールします。
- インストールが完了したら、REAPERでプラグインを再スキャンし、認識されることを確認します。通常、REAPER PreferencesのVSTタブで確認できます。
REAPER Preferencesで「VSTパスを再スキャンし、新規/変更されたプラグインを確認(Re-scan VST paths for new/modified plug-ins)」します
Strataプラグインの概要
この基本のプラグインセットさえあれば、Strataを使用できます。すべてのコレクションが、これらを使用して設計されています。これらの柔軟性のある強力なプラグインを、さまざまなデザイナーが独自の方法で活用しています。以下に概要を簡単にご紹介します:
- ENRAGE by BOOMライブラリ:エフェクトプラグインのスイスアーミーナイフと言ってよいでしょう。サウンドデザイナーがサウンドデザインのために設計しました。ENRAGEはStrataで幅広く使用され、20個のプラグインを置き換えることができる、驚くほど柔軟なプラグインです。すべてがパワフルで直感的なマクロコントロールを通じて制御されます。
- IEMプラグイン:AmbienceコレクションのAmbisonicワークフローで重要な役割を担う、Strataに不可欠なプラグインです。
- Wwise VST3プラグイン:Strataの動作に欠かせない、シンプルながら効率的なプラグインで、REAPER内でランタイムのWwise機能をシミュレーションできます。
ステップ5:Strataコレクションをインストールする
いよいよサウンドライブラリを試す時がきました。
- ダウンロード先のディレクトリを選択する:Audiokinetic Launcherで、Strataコレクションを保存するコンピュータ上の場所を選択します。
LauncherでStrataのインストールパスを選択します
- ダウンロードするコレクションを選択する:興味のあるコレクションを個別に選択するか、Download Allをクリックしてすべて入手します。
- ダウンロードとインストールの進行状況をモニタリングする:Launcherが、選択した各コレクションのダウンロードとインストールの進行状況をリアルタイムで提示し、完了して使用可能になった時点で明確に知らせます。ダウンロードはバックグラウンドで実行されるため、コレクションのインストールが終了次第、ほかのコレクションがダウンロード中でもすぐに作業を開始できます。
- インストールしたコレクションにアクセスする:ダウンロードが完了したら、Open Containing Folderをクリックし、ファイルを確認します。
- コレクションのドキュメントを確認する:コレクションごとの追加ドキュメントは、Launcher内で直接確認できます。
最後のステップ:試して学ぶ
さっそくStrataを試してみましょう。
さらに理解を深めるには、以下をご活用ください:
- 公式ドキュメントを見る:Strataのインストールとセットアップに関するドキュメント
- Strataについて詳しく学ぶ
- ご不明な点がある場合はStrataに関するQ&Aをご覧ください
- 動画をご利用になる場合は「Strataのインストール方法 Step-by-Stepガイド」チュートリアル動画をご覧ください
ほかにも、より詳しいチュートリアルをご覧いただけるStrataのビデオをご用意しています。またStrataニュースレターをご購読いただくと、最新のコレクションリリースや機能、使い方のヒントに関する情報を受け取ることができます。ご購読いただくには、こちらのページで「Strata」のメール購読を「オン」に切り替えてください。
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