レッスン 4

目次

RTPCをMIDIコントローラで調整する

ビブラートエフェクトは的確に作用していますが、いつもかかっているのでは、やり過ぎの感じがします。ミュージシャンがキーボードを弾く時、モジュレーションホイールという物理的な制御手段を使って、事前に設定した方法、例えばビブラートの追加などによって、音を変化させます。モジュレーションホイールの動作は、コンティニュアスコントロール(continuous control)ナンバーと呼ばれる特殊なMIDIメッセージで伝達されます。MIDIプロトコルの使えるコントロールナンバーは多数ありますが、モジュレーションホイールと一緒に一般的に使うのが、コンティニュアスコントロールの1番です。

あなたが作業中のMIDIトラックは、レコーディング中に、フレーズ最後にある長い音符の時にキーボード奏者がモジュレーションホイールを上に上げていますが、おそらくビブラートを起こすためです。意図されたエフェクトを再現するには、この情報を元にリアルタイムでLFOの範囲プロパティを変更して、モジュレーションホイールを上に上げた時の音符に限定して、ビブラートが起きるようにできます。

Depthプロパティ値の左側に、RTPCアイコンがあります。色がグレイなので、このプロパティはRTPCで制御されていないのが分かります。

  1. RTPCアイコンをダブルクリックし、Depthプロパティを表示させます。

    VibratoのModulator Editorが開き、RTPCタブが選択されています。

  2. Y AxisDepthを選択して、X Axisで、MIDI > CC 0-31 > CC#1:Modulationを選択します。

  3. RTPCグラフが表示されます。

    コンティニュアスコントロールのメッセージは、必ず0-127の範囲で、数値がアサインされています。これは、RTPCグラフの下部に表示された通りです。デフォルトのカーブでは、モジュレーション値に関わらず、LFO Depthが常に100%になっています。これを直して、モジュレーション値が低い場合はDepthプロパティ値も低くなるようにします。カーブの形状を変えれば、モジュレーション値がかなり高くなければビブラートが聞き取れないようにレスポンスを更に修正できます。

  4. 左側のコントロールポイントを0まで下げてトラックを再生してから、カーブ上の任意の場所を右クリックしてExponential (Base 3)を選択します。

    [ヒント]

    コントロールポイントを選択するには、RTPCカーソルを右に移動する必要があるかもしれません。

  5. ModulatorウィンドウとSource Editorウィンドウを閉じて、Boss-Aミュージックセグメントを聞いてみます。ビブラートが、一部の音符の終わりでしか発生しないようになりました。

  6. Transport Controlのピンを外して、Boss-Aミュージックセグメントを縮小表示にします。


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