目次
Wwise SDK 2018.1.11
|
リリースノート 2016.2
次のセクションでは、Wwiseバージョン2016.1.3とバージョン2016.2の間での変更点を挙げ、説明します。以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。オンラインヘルプを使用する場合は、目次カラムの最上段にあるリストから、異なるバージョンのWwise を選択することもできます。
プラットフォームSDKアップデート
- VITA: SDKを3.750へアップデート
- 3DSのサポートを削除
- Windows Store App 8.0、8.1のサポートを削除 (Metro_vc110, Metro_vc120)
- Windows Phone 8.0、8.1のサポートを削除
- Visual Studio 2008のサポートを削除
新機能
- WG-21424 Blend Container Continuous Modeを追加しました。
WG-29945 あるオブジェクトがSoundBank内で占領するサイズを、SoundBankを生成せずにプレビューできる機能を追加しました。オブジェクトのProperty Settingsで、リストビューに表示させる列として新たに次の4つを選択できます: Object Size、Structure Size、Media Size、Total Size。
- Object Size: このオブジェクトのメタデータのサイズ。
- Structure Size: このオブジェクトとその子全てのメタデータのサイズ。
- Media Size: 変換後のオーディオファイルのサイズ。
- Total Size: メタデータとファイルの合計サイズ。Structure Size + Media Size に等しい。
WG-30342 より自然にPlayback Limitを使えるように、同じ階層内で複数のリミッターを重ねる機能を追加しました。
- WG-30392 Androidでのレイテンシーのコントロール で、Androidシンク用に "fast path" オプションを追加して、スレッドの優先順位の問題やスタッター(途切れ)を減らしました。
- WG-30489 Wwise Authoringに "Bypass properties" 再生オプションを追加しました。Shift+スペースバーを押すか、Shift+Playボタンを左クリックしてください。
- WG-30956 McDSP UIを刷新しました。
- WG-31022 Convolution Reverbで、サイドステレオ幅の入力機能を追加しました。
-
WG-31206 バスのチャンネルコンフィギュレーションの編集機能を、ライブとAPI経由の両方で改善しました。
AK::SoundEngine::SetBusConfig()
が瞬時に反応するようになり、バスの次のインスタンス化まで待つ必要がなくなりました。ただし、Bus Effectを含むミックスグラフ全体が強制的に再初期化されます。新機能及び詳細については、新機能概要 2016.2 を参照してください。
APIの変更
-
WG-30183 IAkSourcePluginContext Interfaceで新しい関数を公開して、
PostEvent()
:IAkSourcePluginContext::GetCookie()
への関連コールに対して提供されるクッキーに、アクセスすることが可能になる。 -
WG-30616様々な種類のプラグインから内部オーディオノードIDに対するアクセスを、
AK::IAkPluginContextBase::GetNodeID()
経由で提供します。 -
WG-30620
AK::SoundEngine::DynamicDialogue::ResolveDialogueEvent
に新しいコールバックを追加して、クライアントが候補の選択肢をカスタム設定した条件に基づいて、受け入れたり拒否したりできるようになりました。 -
WG-30621 新しい
AK::SoundEngine::DynamicDialogue::GetDialogueEventCustomPropertyValue
関数で、ダイアログイベントのカスタム設定したプロパティに、アクセスできるようになりました。 -
WG-30622 新しい
AK::SoundEngine::DynamicDialogue
関数:- 新しい
AK::SoundEngine::DynamicDialogue::GetPlayingItem
関数が、現在再生中のアイテムに関する情報を返します。 - 新しい
AK::SoundEngine::DynamicDialogue::GetPauseTimes
関数で、ダイナミックシーケンスが一時停止された時に、どれくらいの時間が経過したのかを正確にゲームに伝えられるようになりました。 - 再生中のID、ゲームオブジェクト、オーディオノードIDの各パラメータを、
AK::Monitor::PostCode
とAK::Monitor::PostString
に追加しました。 - 新しい
AK::SoundEngine::GetBufferTick
関数で、タイミングを知るためにゲーム側がオーディオアウトプットバッファを把握できるようになりました。
- 新しい
-
WG-30623 新しい
AK::SoundEngine::GetContainerHistory
関数と、AK::SoundEngine::SetContainerHistory
関数で、RandomコンテナやSequenceコンテナの状態をスナップショットとして記録して、あとのセッションでリロードできるようになりました。 - WG-30939 (iOS 10.0、 macOS Sierra [10.12]) 公開APIから、非推奨の OSAtomic 関数について言及している部分を削除しました。
動作の変更
- WG-30995 (PS4) SCE Audio3d Passthroughモードが、Bypassモードより優先されるようになった。
- WG-31009 Wwise Authoring: モニタリングオプションで、"Listener Data" と "Output Data" がデフォルトで有効になりました(新規ユーザ―のみが対象であり、既存ユーザーでは現状設定が維持されます)。
- WG-31021 コンボリューションダウンミックスのCenterチャンネルとLFEチャンネルのウェイト付けを変更して、定電力としました。その結果、RoomVerbに似た効果をもたらします。5.1コンフィギュレーションで、Centerのインプットレベル0 dB が、旧バージョンでは -6 dB に等しくなりました。ステレオコンボリューションの、モノのインパルスレスポンスの場合、ステレオコンボリューションの、ステレオのインパルスレスポンスよりも、結果として倍の強さとなっていました。前者を修正したので、旧バージョンよりも3 dB 静かになりました。
- WG-31196 Convolution Reverbで、新しいInput Spread制御を使って設定を変えない限り、インプットシグナルをモノにダウンミックスします。
その他の変更
- WG-30314 (PS4) SCE Audio3d Global Settingsプラグインを非推奨とした。この機能は、SCE Audio3d Bed Outputプラグインで移動しました。
バグ修正
- WG-24302 修正済み: 大型プロジェクトで発生する可能性のある移行の問題。
- WG-30210 修正済み: (Android) Bluetooth接続でオーディオ切断が頻繁に発生します。詳細は Androidでのレイテンシーのコントロール を参照してください。
- WG-30901 修正済み: Rumble(振動)プラグインのXInput DLL対応時のクラッシュ。
- WG-30971 修正済み: (Vitaハードウェア) エフェクトプラグインが未登録。
- WG-30984 修正済み: デバイスを変更すると、Rumble(振動)が全てのオーディオシグナルを受け取ってしまい、永遠に振動します。
- WG-30986 修正済み: Blend Containerが関与すると、サウンドが正しくAuxiliary Busにルーティングされないことがあります。
- WG-30992 修正済み: (PS4) Master Audio Busのボリュームが、SCE Audio3d Bed Outputオーディオデバイスで無視されてしまいます。
- WG-31037 修正済み: 初期Delayがゼロでないオブジェクトが、Continuous BlendのStop動作を回避できてしまいます。
- WG-31093 修正済み: HarmonizerやTimeStretchで、メモリ破損の可能性があります。
- WG-31106 修正済み: Plug-in DLLのエラーが表示されません。
- WG-31161 修正済み: 無意味なエラーログ Audiokinetic Wwise: Unable to create XAudio2 mastering voice。
- WG-31230 修正済み: トリガーレートのコンテナの下に何層ものレイヤに複数のContinuousコンテナがある場合に、このトリガーレートコンテナを使うとクラッシュする可能性があります。
-
WG-31268 修正済み: 匿名チャンネルコンフィギュレーションの3Dサウンドを、標準チャンネルコンフィギュレーションのバスにルーティングすると、
CAkSpeakerPan::GetSpeakerVolumes
がハングしてしまいます。 - WG-31435 修正済み: 大型プロジェクトで、プロジェクトロードの'finalizing(仕上げ)' 段階に時間がかかりすぎてしまいます(2016.1.2以降)。
- WG-31428 修正済み: SoundBank設定のUse SoundBank Namesオプションをクリアにすると、SoundBankの累積生成が失敗します。
- WG-31440 修正済み: (Windows) Windows 10 でXAudio2.7 を使うと、他のミドルウェアでそれをロードしてあっても問題が発生することがあります。
- WG-31476 修正済み: Wwise Wave Viewerツールの再生機能が壊れています。
-
WG-31524 修正済み:
CAkTransitionManager::ProcessTransitionsList
で、クラッシュする可能性があります。- 参照
-
新機能概要 2016.2