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基本の理解

FutzBoxには様々なFutzエフェクトが付属しており、その基本操作が以下で説明されています。

シンセティックインパルスモデル(SIM)

インパルス応答と比べ、SIM が使用するCPUパワーは大幅に少なく、内部遅延(レイテンシ)がなく、リアルタイムでの操作が可能です。各SIMは、チューニングコントロール(Tune control)を介して調整できる固有のパラメータセットを持ちます。

FutzBoxには、音楽やポストプロダクションで一般に使用される様々なデバイスのモデル化されたソニックフットプリントのライブラリが含まれています。ラジオ、電話、スピーカー、テレビやその他の様々なデバイスがSIMセクションの編成メニューから利用できます。

これらのSIMは、FutzBoxで利用できる他のエフェクトと組み合わせられると、オーディオマングリングを行ったり、まるでローファイ通信デバイスから聞こえてくるようなダイアログを作成するための幅広いサウンドを提供します。

High-Pass Filter (HPF)

ハイパスフィルタは、指定された周波数を下回る信号を除去し、指定された周波数を超える信号をそのまま通過させます(ハイパスまたは高域通過と呼ばれる所以)。ハイパスフィルタは、周波数のオクターブあたりの信号減少量(単位はdB)で測定されたスロープを有します。通常、これらの値は 6 dB / Oct の倍数です。ハイパスフィルタの正確に指定された周波数では、信号減少量は通常 - 3dBですが、これはフィルタのデザインによって異なる場合があります。

ハイパスフィルタは、低周波数ランブル、不要なボーカル破裂音、およびDCオフセットを除去するのに有用です。‘futzing’アプリケーションでは、ローエンドの周波数コンテンツのロスは、携帯電話、トランシーバー、無線機、メガホンなど多くの通信デバイスに典型的なものです。

Low-Pass Filter (LPF)

ローパスフィルタは、指定された周波数を上回る信号を除去し、指定された周波数を下回る信号をそのまま通過させます(ローパスまたは低域通過と呼ばれる所以)。ローパスフィルタは、周波数のオクターブあたりの信号減少量(単位はdB)で測定されたスロープを有します。通常、これらの値は 6 dB / Oct の倍数です。LPFの正確に指定された周波数では、信号減少量は通常 - 3dBですが、これはフィルタのデザインによって異なる場合があります。

ローパスフィルタはカセットテープのヒスノイズ、滝の音、一般的な背景雑音などのバックグラウンドノイズに有用です。

Parametric EQ

パラメトリック イコライザー(Parametric EQ)は、指定した周波数において、指定した帯域幅(Q)内で、指定した量(ゲイン)の信号を加算または減算するために使用されます。

Distortion

信号は振幅レンジが線形でなくなった時に歪みます。振幅レンジの一部には制限があり、この制限処理が歪みのあるサウンドを生みます。デジタル領域では信号レベルが0 dBの最大値に達した時に発生します。アナログ領域ではこれが様々なレベルで発生する可能性があり、多様な音響特性が生まれ得ます。FutzBoxには、様々な程度のソニックディストラクションをエミュレートするいくつかのタイプのディストーションが用意されています。インテンシティコントロール(強度制御)によって、選択されたディストーションタイプによって繊細に(またはそれほど繊細にではなく)このエフェクトに更なる変化を加えることができます。

Rectification

信号は波形の負の(または正の)部分がゼロに減少すると整流となります。これは、一部の通信デバイスにとって、理想的な条件未満では問題となる場合があります。FutzBoxユーザーは、オーディオ波形の負の部分における信号減少量の制御を介して、信号整流量をコントロールすることができます。整流設定が50%の場合、負極性波形サイクルの信号レベルが完全にゼロまで減少します。整流設定が100%の場合、負極性波形サイクルが反転されます。整流設定が50%を超える場合は、受信信号に付加的なピッチディストーションを導入することができます。

Noise Generator

FutzBox には、受信オーディオにバックグラウンドノイズを加えることができるベーシックなノイズジェネレータが付属しています。ハイパスフィルタとローパスフィルタがノイズに適用されるため、そのソニックフットプリントはオーディオ信号のものとは異なって来ます。受信オーディオが指定された閾値(スレッショルド)を越えると、ノイズダッキングの一部を使用してノイズレベルを低減することができます。ノイズリダクション量は、レンジ(範囲)制御を介して制御可能で、ノイズが元のレベルに戻るレートはリカバリ制御を介して調整します。

Gate

ゲートは、入力信号が閾値を下回った後に不要なバックグラウンドノイズや低レベルノイズを、入力信号を減衰させることにより除去するために使用されます。この状態では、ゲートのステータスは一般に‘closed(閉鎖)’と呼ばれ、オーディオが全く通過しないようになっています。(FutzBoxのように)より高度なゲートの中には、減衰量または減衰レンジが制御可能なものもあります。レンジ制御により、ある程度の信号を通過させたり、また全く通過させないようにすることができます。ゲートがもはや減衰しなくなった場合、信号は影響を受けずに通過します。この状態では、ゲートのステータスは一般に‘open’(開放)’と呼ばれます。

(FutzBox やその他の McDSP製品に見られるように)一部のゲートはホールド制御を持ちます。ホールド制御は、信号レベルが指定された閾値を下回った後にゲートを開放状態にする時間を設定します。これにより、ゲートが繰り返し開放/閉鎖し、出力信号に不要なブンブンという音が入るのを避けることができます。

アタックタイムおよびリリースタイムは、ゲートがどのぐらい迅速に停止し減衰(開閉)し始めるかを決定します。速いアタックタイムとリリースタイムは、信号レベルが急速に変化しているパーカッシブなトラックに最適です。より遅い設定は、ボーカルや低音楽器に向いています。

ソニックデストラクションのために、FutzBoxゲートには、FutzBoxに入力される信号がない場合にノイズジェネレータからのノイズ出力を低減させ、雑音または信号のドロップアウトを作成したり、入力オーディオのアタックおよびディケイを変化させるなどの他の目的があります。