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Working with a team

今日のゲーム環境において、ゲームが急速に複雑化し、市場に迅速にリリースする必要性が高まる中、サウンドデザイナー、ミュージックコンポーザー、オーディオインテグレーター、オーディオプログラマーなどが、同じプロジェクトに参加して共同で作業をできることが不可欠です。Wwiseでは、Work Unitとソース管理を活用してこれを実現できます。

1つのゲームに対して、Wwiseで使うプロジェクトは1件だけです。同じプロジェクトで複数の関係者が効率的に作業するには、プロジェクトを小分けにする必要があります。Wwiseでは、Work Unitという単位に分けます。

Work Unitのファイルは、ユーザーが選択したソースコントロールシステムで管理できます。

これにより各チームメンバーが、プロジェクトの同じ部分または異なる部分の作業を並行して行うことができます。

一般的に、メンバーがそれぞれプロジェクトの別の部分で作業すれば、マージ段階で頻出する困難な問題を回避できます。しかし、同じWork Unitを2人以上のメンバーが同時に作業することが不可欠な場合も考えられます。このような状況では、ファイルをソースコントロールシステムにチェックバックする時に、マージのコンフリクトが発生する可能性が高くなります。マージコンフリクトに対処する最善の方法については、使用するソースコントロールのドキュメンテーションを参照してください。

Wwiseはソースコントロール管理システムではありませんが、Wwiseのオープンアーキテクチャを利用して、採用したソースコントロールシステムを簡単に実装できます。その結果、プロジェクトのアセット管理やソースコントロール機能の多くを、直接Wwiseから実行できるようになります。Wwiseのソースコントロールプラグインについては「Managing project files with a source control plug-in」を参照してください。

[注釈]注釈

ソースコントロールプラグインを作成するためには、あなたのソースコントロールシステムがサードパーティインテグレーションに、そのAPIを使用して対応している必要があります。なお、Wwiseには、PerforceとSubversionのプラグインがインストールされています。

Work Unitとは

Work Unitとは、プロジェクト内の特定の部分やエレメントに関連した情報を含む、固有のXMLファイルです。Work Unitを使って、プロジェクトの様々なエレメントを整理し管理します。チームとして作業を進める時にソースコントロールシステムで全てのWork Unitを管理することで、複数のメンバーによる同時作業がしやすくなります。

プロジェクトを作成すると、Wwiseの以下のエレメントごとに、Default Work Unitが作成されます。

  • Actor-Mixer Hierarchy

  • Audio Devices

  • Attenuations

  • Control Surface Sessions

  • Conversion Settings

  • Dynamic Dialogue

  • エフェクト

  • Event

  • Game Parameter

  • Interactive Music Hierarchy

  • Master-Mixer Hierarchy

  • Mixing Sessions

  • Modulators

  • プリセット

  • Queries

  • SoundBank

  • Soundcaster Sessions

  • State

  • Switch

  • Trigger

Default Work Unitは、プロジェクトディレクトリの該当フォルダの中に作成されます。それぞれ“Default Work Unit.wwu.”という名前が付きます。オブジェクト、Event、Stateなどのプロジェクトエレメントを作成する前にそれぞれのWork Unitを準備しなくてもよいように、Default Work Unitが作成されます。

プロジェクトが大きくなり始めた時や、プロジェクトチームのメンバーが増え始めた時は、プロジェクトの各エレメントを新しいWork Unitに分割できます。例えば、State用のWork Unitとして、StatesLevel1、StatesLevel2、StatesLevel3という3つのWork Unitを作成することができます。

新規Work Unitを作成する場合は、Default Work Unitに何も入っていない状態で残すことができます。Default Work Unitは重要なプロジェクトファイルなので、名前変更や削除をしてはいけません。もし名前変更や削除を行った場合は、次にプロジェクトを開いた時に、Wwiseが再度、作成します。

Work Unitはディスク上のフィジカルサブフォルダに入れて整理することもできます。フィジカルフォルダの構成が、Project Explorerで複製されます。

新規Work Unitは、どのプロジェクトエレメントでも作成できます。

下図は、Work Unitを作成して並べ替えることで、Actor-Mixer Hierarchyの中のサウンド構造を整理した例です。

フィジカルフォルダ。

3D_Audio_Demo Work Unitとその中身。

Project Explorerのタブを切り替えて、Work Unitのコンテンツの作成や管理ができます。Work Unitを使ってプロジェクトを整理する方法については「Dividing your project into Work Units」を参照してください。


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