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Multi-Channel Creatorを使う

Wwise Multi-Channel Creatorは、モノやステレオの複数のオーディオファイルを組み合わせてマルチチャンネルのオーディオファイルを作成する、独立したユーティリティです。また、このツールを使って特定のモノファイルを0.1コンポーネントや独立したLFEチャンネルとしてフラグを立てることもできます。これらのファイル(0.1から7.1まで)をWwiseにインポートすれば、プロジェクト内で使えます。

ソースファイルは、特別な識別サフィックスのタグをつけてユーザーが設定したInputフォルダに保存する必要があります。Multi-Channel CreatorがこのInputフォルダをスキャンしてから、マルチチャンネルコンフィギュレーションの候補リストを作成します。まず希望のコンフィギュレーションを選択してから、新しいマルチチャンネルファイルを生成します。Multi-Channel Creatorがこの新しいマルチチャンネルファイルをユーザーが設定したOutputフォルダに保存します。

このツールで、個別のファイルを作成することも、多数のマルチチャンネルファイルをバッチ処理することもできます。

Multi-Channel Creatorでマルチチャンネルファイルを作成するワークフローを、下図に示します。

Supported audio formats and features

Multi-Channel Creatorは様々な標準チャンネルコンフィギュレーションに幅広く対応し、各チャンネルをダイアログSettingsで指定したサフィックス(例 FL、C、LFEなど)を使って表示します。また、ユーザーが指定したチャンネル順にそのまま従うAnonymousコンフィギュレーションにも対応します。このようなコンフィギュレーションのサフィックスは数字です。Multi-Channel Creatorで最大255チャンネルのAnonymousマルチチャンネルオーディオファイルを生成できます。

Multi-Channel Creatorが対応するファイル形式は、PCMオーディオフォーマット(.wav)だけです。他の未対応ファイル形式を使おうとすると、アウトプットファイルを生成するときにエラーが発生します。このエラーは、生成ログに表示されます。

また、元のソースファイルにあるマーカーやループポイントの位置は全て、Multi-Channel Creatorで保存されます。ソースファイルに重複するマーカーやループポイントがある場合は、Multi-Channel Creatorが重複を取り除き、アウトプットファイルにマーカーやループポイントのインスタンスを1つだけ、保存します。

Multi-Channel Creatorの起動

Multi-Channel Creatorは、WwiseをインストールするときにWwiseアプリケーションと同じフォルダにインストールされます。Wwise Multi-Channel Creatorは、Audiokinetic LauncherのLaunch Wwiseボタンの横にあるリストから起動できます。マルチチャンネルファイルが作成できたら、アプリケーションを終了させます。

Multi-Channel Creatorを起動するには

  1. 以下のいずれかを行う:

    • Startメニューで、Multi-Channel Creatorを探す。

    • デスクトップのMulti-Channel Creatorアイコンをダブルクリックする。

    Multi-Channel Creatorアプリケーションが開く。


Multi-Channel Creatorを終了するには

  1. ウィンドウのタイトルバーにあるClose (X)アイコンをクリックする。

    Multi-Channel Creatorアプリケーションが終了する。

Defining the Multi-Channel Creator settings

Multi-Channel Creatorを使う前に、アプリケーションの設定を定義します。この設定はユーザーごとに、アプリケーションデータフォルダに保存されます(Application Data > Audiokinetic > MultiChannelCreator)。

ここでマルチチャンネルオーディオファイルを構成する複数のチャンネルやチャンネルセットを表すのに使う、サフィックス一式を設定します。サフィックスを定義してから、どのインプットファイルにどのチャンネルが入っているのかをシステムが簡単に識別できるように、サフィックスをソースファイル名の最後に追加する必要があります。インプットファイルはモノとステレオのどちらでもいいので、モノとステレオの両方のサフィックスを定義できます。

例えばWwiseプロジェクトで、Bang.wavという5.1の爆発サウンドを作成するとします。以下の各チャンネル用に、6つの異なるモノサウンドを用意します。

  • Front left

  • Front right

  • Center

  • Surround left

  • Surround right

  • LFE

For the purposes of this example, the default suffixes will be used, but you can use any suffix you want as long as it is defined in the Settings dialog. ソースファイル名にサフィックスを追加する方法を、下表に示します。

チャンネル

サフィックス

ソースファイル名

Front Left

.L

Bang.L.wav

Front Right

.R

Bang.R.wav

Center

.C

Bang.C.wav

Surround Left

.SL

Bang.SL.wav

Surround Right

.SR

Bang.SR.wav

LFE

.LFE

Bang.LFE.wav

ファイル名にサフィックスを追加すると、Multi-Channel Creatorがマルチチャンネルコンフィギュレーションの候補リストを提示できるようになるので、ここから使うものを選択します。

Another option in the Settings dialog allows you to determine how the system will handle source files of different lengths. このような場合のMulti-Channel Creatorの対応は2通りあり、短いファイルをサイレンスでパディングして全て同じ長さにするか、単純に、マルチチャンネルファイルの生成プロセスを中断します。

Multi-Channel Creator設定を定義するには

  1. メニューバーで、Settings > Settingsをクリックする。

    The Settings dialog opens.

  2. インプットファイルの異なる長さに対応するために、When file lengths are differentリストで、以下のオプションを選択する。

    • Abort operation: マルチチャンネルファイルの生成プロセスをキャンセルする。

    • Pad shortest files with silence: 短いファイルの最後にサイレンスを追加して、全てのソースファイルを同じ長さにする。

  3. モノチャンネルやステレオチャンネルのファイルのデフォルトサフィックスを変更するには、リストでチャンネルを1つ選択してから、該当サフィックスをクリックする。

    サフィックスが青でハイライト表示されます。

  4. 選択したチャンネルを表すための文字(単数または複数)を入力する。

  5. Enterをクリックする。

  6. リストの他のチャンネルでも、上記3~5を繰り返す。

  7. OKをクリックする。

    The changes you made to the settings are saved and the Settings dialog is closed.

Creating Multi-Channel files from mono/stereo sources

マルチチャンネルファイルを生成する前に、ソースファイルを準備するために行うべきことを、以下に示します。

  • モノやステレオのソースファイルを作成する。

  • Name them appropriately using the special suffixes defined in the Settings dialog.

  • ソースファイルを別のInputフォルダに入れる。Inputフォルダのソースファイルは、サブフォルダに分けて整理してもよい。

これができたら、Wwiseプロジェクトに使うマルチチャンネルファイルを作成できます。

作成のプロセスの各ステップを、以下に示します。

  • モノやステレオのソースオーディオファイルが入ったInputフォルダを指定する。

  • マルチチャンネルファイルを保存するOutputフォルダを指定する。

  • 生成するマルチチャンネルファイルを選択する。

  • マルチチャンネルコンフィギュレーションの候補リストから、コンフィギュレーションを1つ選択する。

  • マルチチャンネルファイルを生成する。

マルチチャンネルファイルを作成するには

  1. Inputフォルダを指定するには、以下のいずれかを行う。

    • Input folderフィールドに、フォルダのフルパスを入力する。

    • フォルダをWindows ExplorerまたはMac Finderから、Inputフィールドにドラッグする。

    • Input folderのBrowse (...)ボタンをクリックして、ソースファイルがあるフォルダまで移動してから、フォルダを選択してOKを押す。

    Multi-Channel Creatorが自動的にフォルダをスキャンして、Outputプレビューリストに内容を表示する。

    Inputフォルダにサブフォルダがある場合は、アウトプットファイル名にフォルダ構造が含まれる。

    [注釈]注釈

    Inputフォルダの内容が変更された場合は、Refresh > Refreshをクリックするか、F5を押して、

  2. Outputフォルダを指定するには、以下のいずれかを行う。

    • Output folderフィールドに、フォルダのフルパスを入力する。

    • Click the Output folder Browse () button, navigate to the folder where you want the multi-channel files to be saved, select the folder, and then press OK.

  3. Outputプレビュー表で、マルチチャンネルファイルとしてアウトプットするファイルを選択する。

    [注釈]注釈

    Select AllボタンやSelect Noneボタンを使って、全てのファイルを選択したり、選択を解除したりできる。

  4. アウトプットするファイルごとに、マルチチャンネルコンフィギュレーションをConfigurationリストで選択する。

  5. Processをクリックして、選択したマルチチャンネルファイルの生成を始める。

    The Log dialog is displayed showing you the status of each multi-channel file that is created.

  6. Click Close to close the Log dialog.

    生成したマルチチャンネルファイルが、Outputフォルダに保存される。

Creating anonymous multi-channel audio files

Anonymousチャンネルコンフィギュレーションとは、 フロントレフトやLFEなどのチャンネル割り当てが事前にわからないコンフィギュレーションのことです。ユーザが指定したチャンネル順にそのまま従います。ランタイムにコンフィギュレーションを解釈するために、専用プラグインが必要となります。Anonymousマルチチャンネルファイルは、最大255チャンネルまで可能です。

Anonymousマルチチャンネルファイルを作成するには、以下の2ステップを必ず行います:

  1. SettingsでAnonymousコンフィグレーション用のセパレータ文字を設定し(「Defining the Multi-Channel Creator settings」参照)

  2. 複数のモノオーディオファイルに、同じファイル名を付け、次にこのセパレータと数字をサフィックスとして末尾に付ける。

複数のモノファイルがサフィックス値でソートされ、1つのAnonymousマルチチャンネルオーディオファイルとして一緒にされます。

例えば、4chのAnonymousマルチチャンネルオーディオファイルを4つのモノファイルから作成するとします。ダイアログSettingsを開き、Suffix Separator for Anonymous Audio Filesとして、"."などを入力します。次に、以下のようなファイル名を付けます:

  • MyFile.1.wav

  • MyFile.2.wav

  • MyFile.123.wav

  • MyFile.9999.wav

Anonymousコンフィグレーションとして、"4 (Anonymous)"がメインスクリーンに表示されます。生成すると、Anonymousマルチチャンネルファイルが作成されます。チャンネルの順番は、上記の通り数字順となります。


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