バージョン

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Wwise SDK 2023.1.4
重要な移行の注意 2022.1

一部の 2022.1 の新機能 の影響で、Wwise 2022.1 に移行する際にいくつかの点を注意してください。

後方互換性に影響するWAAPIの変更

Capture Logがミュージックオブジェクト間のトランジションのほかに、Music Playlistコールバックを報告するようになりました。この2つの項目が、Profiler Settingsの Interactive Music という名前の下にまとめられました。この変更に伴い、以下の通りとなります:

  • ak.wwise.core.profiler.enableProfilerData : "musicTransitions" の名前が "interactiveMusic" に変わりました。
  • ak.wwise.core.profiler.captureLog.itemAdded : "MusicTransitions" の名前が "InteractiveMusic" に変わりました。
  • ak.wwise.core.profiler.enableProfilerData : "inactiveGameSyncs" の名前が "gameSyncs" に変わりました。
  • Wwise Object MusicTrack and Soundのプロパティ "IsZeroLantency" の誤字を修正: "IsZeroLantency" の名前が "IsZeroLatency" に変わりました。
  • 関数 ak.wwise.ui.captureScreen の引数 "viewSyncGroup" の名前が "viewSelectionChannel" に変わりました。
  • Wwise Object Soundのアクセサ originalWavFilePath の名前が "originalFilePath" に変わりました。
  • Wwise Object Soundのアクセサ convertedWemFilePath の名前が "convertedFilePath" に変わりました。
  • ak.wwise.core.remote.getAvailableConsoles : "notificationPort" が削除されました。
  • ak.wwise.ui.commands.execute に関連して以下のコマンドを名前変更または削除しました:
    • "ShowUserProjectSettings" の名前が "ShowDefaultObjectValues" に変わりました。
    • "ShowPropertyHelp" の名前が "ShowContextualHelp" に変わりました。
    • "FindInProjectExplorerSyncGroup1" の名前が "FindInProjectExplorerSelectionChannel1" に変わりました。
    • "FindInProjectExplorerSyncGroup2" の名前が "FindInProjectExplorerSelectionChannel2" に変わりました。
    • "FindInProjectExplorerSyncGroup3" の名前が "FindInProjectExplorerSelectionChannel3" に変わりました。
    • "FindInProjectExplorerSyncGroup4" の名前が "FindInProjectExplorerSelectionChannel4" に変わりました。
    • "FindInProjectExplorerNoSyncGroup" の名前が "FindInProjectExplorerNewPinnedView" に変わりました。
    • "ProfilerFilterSetKeyboardFocusToCurrent" が削除されました。

Mixer Plug-inのEnd-of-Lifeの発表

Wwise 2022.1が、Mixer Plug-inに対応する最後のメジャーバージョンとなることを発表します。2022.1のマイナーバージョンでも対応しますが、今後のメジャーバージョンでは対応しません。Mixerプラグインを廃止する理由となったパイプラインの詳細は Objectベースのオーディオを理解する を参照してください。

SoundFrameの削除

SoundFrameは、Wwiseに今後は含まれません。Wwise 2021.1が、SoundFrameに対応する最後のメジャーバージョンでした。 SoundFrameを置き換えるWwise Authoring API (WAAPI)の詳細は、 Wwise Authoring API (WAAPI)を使用する を参照してください。

Spatial Audio Initialization Settingsの削除

2022.1でSpatial Audio Initialization Settingsから2つの設定を削除しました: bUseObstruction、bUseOcclusion。以前のバージョンのWwiseでは、これらのパラメータがデフォルトでtrueに設定されていました。回折の値をプロジェクトのオブストラクションカーブに、透過損失の値をオクルージョンカーブに使用しました。bUseObstructionやbUseOcclusion をfalseに設定すると、これらのカーブの使用が無効になり、代わりに、組み込みパラメータとRPTCの使用に限定できました。

Wwise 2022.1では、サウンドごとにカーブを作成し、回折や透過損失で、それを駆動することができます。カーブには、これまでのようにプロジェクトのオブストラクションカーブやオクルージョンカーブを使用することも、個別にカスタマイズしたり無効にしたりすることもできます。これらの変更の結果、bUseObstructionパラメータとbUseOcclusionパラメータの役目がなくなりました。よって、削除されました。

あなたがこれまで、これらのパラメータの1つまたは両方を、falseに設定していた場合は、これまで回折や透過損失の影響を受けてきたサウンド全てにおいて、手動で、回折や透過損失で駆動していたカーブを無効にすると良いかもしれません。サウンドに適用するAttenuation ShareSetで、 CurveNone に設定することで、これらのカーブを無効にできます。

Spatial AudioのGeometry Instance

2022.1ではSpatial AudioがGeometry Instanceに対応します。Geometry Instanceによって、ユーザはGeometry Setのコピーを複数作成し、各コピーに独自のポジション、スケール、オリエンテーションをもたせることが可能となります。AK::SpatialAudio::SetGeometry を呼び出すことでジオメトリデータがWwise Spatial Audioに渡されますが、それはGeometry Instanceを作成せずにシーンに追加されることがなくなりました。 AK::SpatialAudio::SetGeometryInstance を呼び出し、音響的シミュレーションのためにシーンに追加するGeometry SetごとにGeometry Instanceを作成する必要があります。

レガシーのWwise Command Line Interface (WwiseCLI) の削除

Wwise 2022.1は、WwiseCLI.exeとして知られる、レガシーのWwiseコマンドラインインターフェースを提供しません。レガシーのWwiseコマンドインターフェースを置き換えるWwise Consoleについて、詳細は コマンドラインを使う を参照してください。

Reflectプラグインのカーブの削除

ReflectプラグインのDistance Attenuation (Emitter vs. Listener) カーブを、削除しました。これまで、このカーブを使い、リスナーとエミッターのゲームオブジェクト間の距離に基づいて、Reflectプラグインの出力ボリュームの減衰を定義することができました。同じ動作を、これまでも、現在も、Reflect Auxiliary Busに設定したAttenuation ShareSetの、距離で駆動するボリュームの減衰カーブを使い、実現できました。このため、プロジェクトをWwise 2022.1に移行すると、Reflect Effectの、フラットでないDistance Attenuation (Emitter vs. Listener) カーブ用に、新しいAttenuation ShareSetが、自動的に作成されます。

新しく作成されたAttenuation ShareSetは、移行前に別の減衰が設定されていなければ、該当するReflect Auxiliary Busに追加されます。これで、確実にReflect Effectが今までと同じ動作となります。Reflect Auxiliary Busに、そのようなカーブのあるReflect Effectが複数ある場合は、新しいAttenuation ShareSetsのうち、1つだけが追加されます。

この新しいデザインのおかげで、エミッターのポジションで駆動する減衰カーブと、イメージソースのポジションで駆動するReflectエフェクトのカーブを、明確に区別できます。

CopyStreamedFiles.exeの削除

これまで、Samplesディレクトリで提供されていたツールのCopyStreamedFiles.exeが、削除されました。このツールを使い、SoundBankの生成後のステップとして、ルースまたはストリーミングのメディアファイルを、アウトプットフォルダにコピーしていました。メディアファイルのコピーは、SoundBank生成プロセスに統合され、SoundBankのプロジェクト設定の Copy Loose/Streamed Media 経由で設定できます。Wwiseでは、CopyStreamedFiles.exeの使用を、新しく統合されたコピー方式に移行します。

注釈: CopyStreamedFiles.exeでは、SoundBank生成プロセスで、SoundBankのメタデータファイルであるSoundBanksInfo.xmlを作成する必要がありました。このファイルは不要になりました。

AK::Wwise::ISourceControlの変更

Wwiseで、生成したファイルのソースコントロールの更新を提供するようになりました。これを実現するために、ソースコントロールのインターフェースに、以下の変更が導入されました。

新しいNo-UIコマンド

新しいUIフリーのコマンドが、 AK::Wwise::ISourceControl::PluginInfo に追加されました:

  • m_dwAddNoUICommandID
  • m_dwRevertNoUICommandID
  • m_dwCheckOutNoUICommandID

生成されたファイル用に以下の新しいオペレーションタイプが AK::Wwise::ISourceControl::OperationMenuType に追加されました:

  • OperationMenuType_Generated

これらのコマンドを実装するために、ソースコントロールのサンプルプラグインを更新しました。

新しいインターフェースメソッド

インターフェースに、新しいメソッドが追加されました:

これらのコマンドを実装するために、ソースコントロールのサンプルプラグインを更新しました。

パフォーマンスの改善

File Managerのユーザーエクスペリエンスが、特に長いファイルリストにおいて、改善されました。行を速く更新できるように、1つのコールでファイルのステータスとアイコンの両方を取得する新しい関数が追加されました:

また、 GetFileStatusGetFileStatusIcons のコールの多くが非同期となり、ソースコントロールが該当する情報を取得している間に、ユーザーはインターフェースで自由に操作できるようになりました。

ソースコントロールコンテナの変更

ソースコントロールコンテナの一部の関数が、内部イテレータを無効にします(値の追加・挿入・削除や、GetHeadPosition、GetTailPositionなど)。1つのコンテナで、一度に有効にできるAkPosは、1つだけです。

コンテナの実装はMFCではなく、標準のものに変わりました。

メディアファイルの新レイアウト

出力ディレクトリごとのファイル数の増加に伴い、Wwiseはメディアファイルを、新サブフォルダMediaに移動しました。ルートフォルダと同じフォルダ階層が、このフォルダにも存在します。つまり、ローカライズされていないメディアがルートに置かれ、ローカライズされたメディアはサブフォルダに別けられます。なお、Wwiseが提供するサンプルファイルのリゾルバは、この新ファイルレイアウトをとります。SoundBanksプロジェクト設定の Copy Loose/Streamed Media を有効にすると、SoundBank生成プロセスで、メディアファイルが正しい場所にコピーされます。

フォルダごとのメディアファイル数をさらに減らすために、Wwiseでは上記フォルダをさらに分割する選択肢を提供します。メディアファイルは、ファイル名の最初の2文字を使い、サブフォルダに入れられます。例えば、メディアファイル 1234.wem は、サブフォルダ /12 に入れられます。この新しいサブフォルダの仕組みは、SoundBanksプロジェクト設定 Sub-Folders for Generated Files 経由で有効にできます。Wwiseが提供するサンプルファイルリゾルバを使いながら、サブフォルダの仕組みを利用するには、メソッド CAkMultipleFileLocation::SetUseSubfoldering() を使います。

詳細は、 SoundBank Output Folder Layout を参照してください。

Bank Load/Unload 関数用の新パラメータ AkBankType

Wwiseが、自動定義されたSoundBankを提供するようになりました。これらの新SoundBankと、ユーザーが定義したSoundBankの間で、名前やIDのコンフリクトが発生するかもしれません。全てのBank Load/Unload 関数に導入された新パラメータAkBankTypeが、AkBankIDの解釈の範囲を決めます。この新パラメータは、ユーザー定義によるSoundBankでは、デフォルト値AkBankType_Userに設定されています。(自動定義されたSoundBankには、別の値を使います。)大部分のBank Load/Unload 関数は、変更を加える必要はありません。

SoundBankメタデータファイルの変更

SoundBankメタデータファイルの内容とフォーマットを見直しました。これはall-SoundBankファイル、SoundBankInfo.(json,xml)、per-SoundBankファイル、そしてWAAPI関数 ak.wwise.core.soundbank.generated の内容に影響します。これらの情報を利用するようなカスタムツールがあれば、調整が必要です。

これは、自動定義のSoundBankの導入に伴い行われた変更点です。詳細は Automatically Defining SoundBanks を参照してください。

iOS割り込みハンドラの再設計

iOS割り込みハンドラの設計を見直し、 Apple Human Interface Guidelines に合わせました。詳細はプラットフォーム別のセクションを参照してください。

大規模ワールドにおけるGame Objectの座標

ポジショニングの値を倍精度に移行させたことで、WwiseサウンドエンジンがGame Objectのラージワールド座標に対応できるようになりました。これにより、数十億単位の大きさのワールドにおいても、サウンドのポジショニングが予測に沿った動きを取ることができます。Game Objectのポジションを扱うAPIが更新され、 AkWorldTransformAkVector64 という2つの新しいタイプが使われるようになり、これらが追加データを提供します。これには、AkSoundPosition と AkListenerPosition のtypedefを、 AkTransform から AkWorldTransform に変更することも含まれます。

既存コードの多くで、 AkTransform から AkWorldTransform へ、そして AkVector から AkVector64 へ、スムーズな互換性を可能にする暗黙の変換の関数が提供されています。しかし、新しいタイプの精度をできる限り維持するために、 AkWorldTransform から AkTransform へ、そして AkVector64 から AkVector への、暗黙の変換の関数は、提供しません。その結果、これらのタイプを使うコードの一部で、未対応の変換のために、コンパイルエラーや警告が発生する可能性があり、適宜調整する必要があるかもしれません。明示的な変換の関数として、 AK::ConvertAkVector64ToAkVector や、 AK::ConvertAkWorldTransformToAkTransform などがあります。

Crankcase REV 2ランタイム更新

Crankcase REV 2プラグインはv2.68ランタイムに更新されました。ADPCM Decoderが改善されたため、出力信号が以前のバージョンと若干異なります。

SoundSeed Impactの削除

Wwise SoundSeed Impact Effectプラグインは、削除されました。 Impacter ソースプラグインに置き換えることを、ご検討ください。

AAC Codecの削除

AACコーデックのサポートをWwiseから削除しました。既存のWwiseプロジェクトで、Conversion SettingsでAACフォーマットを使っている場合は、代わりにVorbisを使うように自動的に変更されます。古いメディアアセットを機能させるには、互換性のあるソフトウェアコーデックに再変換する必要があります。

AkArray の移動ポリシー

AkArray::Insert と、 AkArray::Erase は、 TMovePolicy::IsTrivial() がtrueであるときに、memmoveを使うようになりました。つまり、この2つの関数は、単純な(trivial)移動ポリシーはアイテムを単純に移動できることだ、とみなすようになりました。すでに AkArray::GrowArray の場合に、このようにみなされていました。

Plug-in APIの変更

AK::Wwise::Plugin::DataWriter::WriteString 関数は、文字列の最後に4バイトを追加しなくなりました。

ラウドネスの変更

オーディオ処理アルゴリズムの以下の変更により、レベルの違いが発生し、既存プロジェクトのミックスに影響を与える可能性があります。

Meter、Compressor、Expander

マルチチャンネル構成(AmbisonicsやAudio Objectsを含む)のPeak計算やRMS計算が変更され、1つのソース信号に対し、すべてのチャンネル構成でより一貫性のある結果となり、Loudness Meterの計算結果により近くなりました。

Balance-Fade Speaker Panning

Balance-Fade Speaker Panningのラウドネスが、Direct Assignmentのラウドネスと一致するようになり、その結果、チャンネル数が1を超えるサウンドでは、以前より音が大きくなります。これにより、Meter、Compressor、Expanderにおける、Speaker Panning付きAudio Objectのラウドネス評価が適正化されます。

AK Convolution

AK Convolution Effect プラグインの入力信号をダウンミックスするときに実行されるゲイン調整が変更されました。入力がHeightチャンネル付きの標準コンフィギュレーション(例えば7.1.4)の場合は、ダウンミックス後の信号は、より音が大きくなり、ほかのチャンネルコンフィギュレーションの結果と、今までより一貫性のあるものになりました。


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