Wwiseの基本的なアプローチ

目次

モジュール2:単一のWAVファイルを複数の用途に使用

このモジュールでは、1つのWAVファイルの複数のパートをさまざまな用途に使用する方法を学びます。また、これらのパートを微調整する方法についても学びます。

Gem_Recharge Sound SFXオブジェクトがすでに存在するプロジェクトを使ってはじめましょう。このオブジェクトはGem_Recharge.wavファイルを参照します。Gem_Rechargeは、CubeゲームでWwizardが氷のジェムを発射した直後に起こる、次の2つのアクションに付随するサウンドとしてデザインされました。

  • 1つ目は、Wwizardが杖を右にすばやく動かすアクションで、風を切るwoosh音を加えます。

  • 2つ目は、画面外で氷のジェムが新たに杖に魔法でチャージされるアクションで、透き通るようなチャイム音を加えます。

これら2つのサウンドは、1つのWAVファイルで次々に提供されます。1つのファイルに複数のサウンドを収めることは珍しくありませんが、次のような欠点を克服する必要があります。

  • ゲームの開発中にアニメーションシーケンスのタイミングが変更されてしまうことがよくあります。これにより、サウンドとサウンドの間に必要な時間が変わる可能性があります。

  • ゲームにロードされた時に、サウンドとサウンドの間の無音の時間に多くのメモリが必要になることがあります。

  • Wwise上で2つの異なるサウンドを操作するには限界があります。

このモジュールを終了すると、以下のスキルが身に付きます。

  • Wwiseをゲームに接続する

  • 単一のWAVファイルから複数のサウンドを作り出す

  • WAVファイルの開始および終了のタイミングを調整する

  • WAVファイルのフェイドインおよびフェイドアウトデュレーションを調整する

  • アニメーションにぴったり合うようにサウンドを微調整する

  • 複数のサウンドをゲーム内の1つのアクションに関連付けて、各サウンドのタイミングを調整する

このモジュールをはじめる前に、以下の作業が完了していることを確認してください。

おおよその所要時間:

  • 20分間


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