目次
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モジュール
ここでは心拍音のボリュームをリアルタイムでコントロールする、各種プロパティを確認する方法を学びます。Voice Profilerというレイアウトを使えば、それも可能です。
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メニューバーでLayouts > Voice Profilerをクリックします。
Voice Inspectorレイアウトが表示されますが、これを使えるようにするには、最初にVoice Inspector Dataを有効にする必要があります。
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歯車ボタンをクリックします(またはAlt+G)。
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Profiler Settingsダイアログが表示されたら、Voice Inspector Dataを選択してOKをクリックします。
Voice ProfilerレイアウトにはTransport Controlが表示されていません。この演習ではTransport Controlが必要になるため、前の演習で学んだスキルを活かしてレイアウトに追加します。
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メニューバーでViews > Transport Controlをクリックします(またはShift+T)。
Transport Controlビューがフローティングウィンドウで表示されます。
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Heartbeat - Transport ControlタブをWwiseウィンドウまでドラッグします。ドラッグすると、ドッキング可能な位置が青色で示されます。図で示すように、Voice Explorerビューの下でドラッグしたタブを離します。次に、必要に応じてビューとペインの間の分割線をドラッグして、サイズを変更します。
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Start Capture ボタンをクリックします。
レイアウトの一番下にあるVoice Monitorグラフの上を黄色のカーソルが移動します。
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Transport ControlでPlayボタンをクリックして(もしくはスペースバーを使用)、Heartbeatサウンドを再生します。
この時点では心拍音は聞こえず、Voice Monitorグラフにも変化は見られません。モジュール5:Game Parameterの使用で設定したボリュームカーブが原因です。ボリュームカーブに従って、PlayerHealthが50から100の場合は心拍音のボリュームが-200dBになるため、聞き取ることができません。PlayerHealthが50を下回ると、心拍音のボリュームは徐々に0dBに向かって上がっていきます。
それでは生存中のプレイヤーのHPが50を下回った時のサウンドを、Transport Controlを使って試聴しましょう。
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Transport ControlでPlayerLife StateをAliveに設定します。
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Display RTPCsボタンを選択します。
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Voice Monitorグラフを見ながら、PlayerHealthのRTPC値が0になるまで少しずつ下げていきます。
PlayerHealthが50を下回るとグラフ上の線が上がり、心拍音が聞こえはじめます。PlayerHealthを下げる速さによって、カーブの形状が変わります。
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Voice ExplorerでHeartbeat行を選択します。
Voice Inspectorの左ペインではSound SFXオブジェクトが長方形で表され、現在のボリュームやフィルタ値が示されます。
このダイアグラムには、HeartbeatがどのようにMaster Audio Busを経由してルーティングされるのかも示されています。オーディオバスのルーティングについては、モジュール12:Master Audio Busについてで学習します。
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Transport Controlで引き続きPlayerLife StateとPlayerHealth RTPCを調整します。
Voice Inspectorの右側のペインには、Wwiseのどの機能がHeartbeatsのボイスボリュームに作用しているのかを示すリストが表示されます。これらはドライバと呼ばれます。サウンドを再生しているにもかかわらず聞こえない場合、この一連のツールは原因を特定するのに役立ちます。
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Transport ControlでStopボタンをクリックして心拍音を停止してから、Stop Captureボタンをクリックします。