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Harmonizer プラグインプロパティ

Wwise Harmonizer プラグインには、一連のプロパティが含まれますが、これらのプロパティの多くはリアルタイムでの編集が可能で、RTPCを使用して特定のゲームパラメータにマッピングすることができます。

項目

内容

Name

エフェクトインスタンスの名前。

エフェクトインスタンスは、エフェクトのプロパティ設定群です。カスタムインスタンスとシェアセットの2つのタイプがあります。カスタムインスタンスは、1つのオブジェクトによってのみ使用が可能であるのに対し、シェアセットは複数のオブジェクト間での共有が可能です。

エフェクト

エフェクトのタイプ。

Shared by (Used by)

選択されているShareSetに現在サブスクライブされているオブジェクトのリスト。

エフェクトのカスタムインスタンスを編集している場合は、このフィールドが"Used by"となります。

エフェクトのプロパティ設定をデフォルト値に戻します。

エフェクトのカスタムインスタンスを編集している場合のみこのオプションが使用可能です。

Notes

エフェクトに関する追加情報。

Effect Settings

Input
入力

このパラメータは、ハーモナイザーに処理されるチャンネルを決定します。

値:

  • As Input: すべての入力チャンネルが処理されます(デフォルト)。

  • Mono/Center: センターチャンネルのみが処理されます。モノラル信号も処理されます。

  • Stereo: フロント レフト/ライト スピーカーのみが処理されます。

  • L/R/C: すべてのフロントスピーカーが処理されます。センターがある場合は、センターも処理されます。

  • L/R/Ls/Rs: フロントとリアのステレオペアが処理されます。

  • L/R/C/Ls/Rs: すべてのフルバンドチャンネルが処理されます。

  • Left Only: レフトチャンネルのみがハーモナイザーに処理されます。このモードは、エフェクトがバスに挿入される場合にCPU使用量を減らすのに有用で、エフェクトにルーティングされるオーディオコンテンツがポジショニングやパニングを使用しないモノラルサウンドであると想定します。ハーモナイズされた左チャンネルの結果は、フロントレフトおよびフロントライトチャンネル両方のウェットパスに適用されます。しかし、ドライパスはオリジナルのチャンネルコンテンツを保持します。

Process LFE

このパラメータは、LFE チャンネルがハーモナイザーに処理されるかどうかを決定します。

デフォルト値:False

Window Size
ウインドウサイズ

ウインドウサイズが大きくなると、より良好な周波数解像度を得ることができますが、過渡信号がより不鮮明になります。従って、このパラメータは、時間解像度と周波数解像度の間の妥協点となります。このパラメターの値を選択する方法についての詳細は、上記セクションをご覧ください。

デフォルト値:1,024
範囲:256 から 4,096
単位:サンプルフレーム(Sample frames)

Delay Dry
ディレイ ドライ

ハーモナイズされた信号(ウェットパス)との同期を維持するためにドライ信号を遅らせるかどうかを決定します。

デフォルト値:True

[注記] 注記

ハーモナイザーがAuxバスで使用されている場合、このプロパティは影響を持ちません。この場合、ドライ信号はAuxバスに送信するオブジェクトにより定義されます。

ハーモナイザー ボイスパラメータ

Voice Enable
ボイス有効化

特定のピッチのボイス(音声)が有効化されるかどうかを決定。

[注記] 注記

不要なアーティファクトを避け、リソースを節約するために、(例えば、ゼロピッチまたは非常に低いボイスレベルを使用する代わりに)必要のないボイスを無効にしていることを確認してください。

Pitch Shift
ピッチシフト

このパラメータ(セント単位)で指定した量だけピッチが上昇または下降します。+1200 セントは1オクターブ上、-1200セントは1オクターブ下に、転置されます。

デフォルト値:0
範囲:-2,400 から +2,400
単位:セント(Cents)

Gain

ハーモナイズされた特定のボイスに適用されるゲイン量。ハーモナイズされた様々なボイス間のバランスを設定することができます。

デフォルト値:0
範囲:-96 から 24
単位:デシベル(dB)

ボイスフィルタパラメータ

Type

ハーモナイズされたボイス信号に適用可能なフィルタリングのタイプを決定します。以下のようなフィルタが利用可能です:

  • None(なし) ボイスフィルタを無効化。

  • Low Pass :指定された周波数から高周波数の固定傾斜減衰を提供します。これ以下では、信号はほとんど影響を受けませんが、より高い周波数は、カットオフ周波数点を超えると次第に減衰されます。

  • High Pass :指定された周波数から低周波数の固定傾斜減衰を提供します。これ以上では、信号はほとんど影響を受けませんが、より低い周波数は、カットオフ周波数点を下回ると次第に減衰されます。

  • Band Pass:指定された中心周波数の周りのすべての周波数を除去します。中心付近の周波数範囲はQによって制御されます。

  • Notch:指定周波数範囲の固定減衰に幅変化を提供します。中心付近の周波数範囲はQによって制御されます。

  • Low Shelf:低周波数の指定範囲にゲイン/減衰を提供します。この曲線タイプは、Bass Tone Controlとしても知られています。

  • High Shelf:高周波数の指定範囲にゲイン/減衰を提供します。この曲線タイプは、Treble Tone Controlとしても知られています。

  • Peaking:指定周波数の増幅/減衰に幅変化を提供します。ピーク付近の周波数範囲はQによって制御されます。

Gain

選択された周波数帯域のハーモナイズされたボイス信号の増幅量。この値を大きくすると、オーディオ信号が「ブースト」されます。この値を小さくすると、オーディオ信号が「カット」、つまり減衰されます。

デフォルト値:0
範囲:-24 から+24
単位:デシベル(dB)

[注記] 注記

ローパス、ハイパス、ノッチおよびバンドパスカーブが選択されている場合、これらのフィルタタイプはパスバンドを0dBに正規化しているため、ゲインコントロールは使用できません。

Frequency

ゲインの影響を受ける周波数スペクトルの部分。

範囲:20 から 20,000
単位:Hz(ヘルツ)

Q

ゲインの変化に影響を受ける中心周波数の周りの領域。低いQ値は、帯域範囲が広くなることを意味し、逆に高いQ値は、帯域範囲が狭くなることを意味します。

デフォルト値:1.0
範囲: 0.1 から 20

ローパス、ハイパス、ローシェルフおよびハイシェルフカーブが選択されている場合、このコントロールは使用できません。

Output Levels
出力レベル

Dry level
ドライレベル

未処理の信号に適用されるゲイン。

デフォルト値:0
範囲:-96 から 24
単位:デシベル(dB)

[注記] 注記

ハーモナイザーがAuxバスで使用されている場合、このプロパティは影響を持ちません。この場合、ドライ信号はAuxバスに送信するオブジェクトにより定義されます。

Wet level
ウェットレベル

ハーモナイズされたボイス信号に適用されるゲイン。

デフォルト値:0
範囲:-96 から 24
単位:デシベル(dB)


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