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メソッドNo.1: "All-in-one"バンク

このメソッドは、以下の場合に適しています。

  • ゲームのオーディオアセットやモーションアセットの数が、限定されている。

  • ゲームのフリーメモリが、大量にある。

もちろん、無駄使いできるメモリのあるゲームは滅多にありませんが、このテクニックの大きなメリットは、使い方と管理が非常にシンプルだということです。このテクニックを使う主な理由は、1つのWwiseプロジェクトを全て、最短時間でゲームに実装できることです。

Wwiseで"All-in-one"バンクを作成するには

  1. 1つのSoundBankを作成して、適切な名前を付ける。

    • このSoundBankを、SoundBank Editorにロードして、以下のアイテムを、Addタブにドラッグする。

    • “\Actor-Mixer Hierarchy\Default Work Unit”

    • “\Events\Default Work Unit”

    • “\Interactive Music Hierarchy\Default Work Unit”(ただし、インタラクティブミュージックを使う場合のみ)

    • “\Dynamic Dialogue\Default Work Unit”(ただし、ダイナミックダイアログを使う場合のみ)

    • デフォルトで、Event、Structure(構造)、Mediaの各列のチェックボックスが、全て選択されます。このメソッドは全てを1つのSoundBankに入れるので、チェックボックスの選択をそのままにします。

      [注釈] 注釈

      新しいプロジェクトにあるのは、Default Work Unitだけです。もしこれ以外のWork Unitを作成した場合は、必要に応じてこれらのWork UnitもSoundBankに入れます。

  2. この1つのSoundBankに全てのWork Unitを追加できたら、SoundBankを生成して、生成されたバンクフォルダをゲームアプリケーションにコピーする。

"All-in-one" SoundBankを、ゲームに実装するには:

  1. 今回の例のゲームのSoundBankは1つだけなので、ゲームを初期化する時にこれをロードするだけである。もちろん、最初にサウンドエンジンを正しく初期化する必要がある。

    "All-in-one"SoundBankをゲームにロードする方法として、以下のサンプルコードを参照してください。

         
                  // Initialize the sound engine here. 
                  ...
    
                  // Load the Init bank and the "All in one" SoundBank. 
                  AkBankID  bankID; // Not used in this sample. 
                  AKRESULT eResult = AK::SoundEngine::LoadBank( L"Init.bnk", bankID );
                  if( eResult == AK_Success )
                  {
                    eResult = AK::SoundEngine::LoadBank( L"MyAllInONeBank.bnk", bankID );
                  }
                  ...
           

その他

"All-in-one"SoundBankを利用するメリットとデメリットを下表に示します。

メリット

デメリット

サウンドデザイナーにとって、バンクのコンテンツ(中身)が最も管理しやすい。

ゲームが常に同じSoundBankをロードするので、あるSoundBankのコンテンツを変更しても、ゲームのリコンパイルが不要。

複雑なSoundBankのロードやアンロードが、ゲーム中に不要。

どのサウンドが使えて、どれが使えないかを知るために、ゲーム中にトラッキングする必要がない。

ゲームの全てのイベント、構造、そしてメモリに保存するメディアが、全て常にロードされた状態のため、メモリ使用効率が悪い。

このメソッドは、ゲームのオーディオやモーションを素早く簡単に実装するには良い方法ですが、プロジェクトの終盤になってから、ゲームのメモリをより効率的に活用できるメソッドに変更することは、避けてください。


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