レッスン 3
目次
火山の上から、広がるDesertに熱い岩石が降りかかってきます。落石の範囲は広く、岩石は近くや遠くに落ちるため、Adventurerがインパクトの危険から逃れることのできる場所はありません。これから、LODをSwitchやマルチレイヤーのインパクト音と合わせて活用する方法を学びます。
岩石の危険性を確実に表すために、近場の岩石インパクトを複数のレイヤーに分け、それぞれのレイヤーの爆発音や落下音を数種類、設定しておくことがよくあります。遠い落石のインパクトは単一のサウンドを使い、場合によって圧縮率を高くすれば、火山から生成されるアクティブボイス数を節約できます。このような異なるディテールレベルの間を切り替えるために、RTPCのあるSwitch Containerの設定方法を学びます。
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Project Explorerで、Actor-Mixer Hierarchy > Default Work Unit > World > Objects > Objects > Object_Destruction > Object_Destruction > Destruction_VolcanicBoulderというSwitch Containerを展開します。
このSwitch Containerには、2つのオーディオ構造が入っています。
ゲームはプレイヤーまでの距離を示すスイッチコールを送りませんが、Distance_to_PlayerというGame Parameterの範囲に、Distance_to_PlayerというSwitchがマッピングされています。その内容を確認してみてください。
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Project ExplorerのGame Syncsタブで、Switches > General > Distance_to_Playerを選択します。
Switch Group Property Editorを見ると、Switch値が、Distance_to_PlayerというGame Parameterにマッピングされています。Distance_to_PlayerというGame Parameterの変化がゲームからくると、Switchもこのマッピングに合わせて調節されます。
SwitchをゲームパラメータにマッピングするとTransport ControlでSwitchを切り替えることができなくなりますが、理由は代わりにゲームパラメータがコントロールするからです。
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Destruction_VolcanicBoulderというSwitchコンテナに戻り、Switchグループボックスで、セレクタを使い、General > Distance_to_PlayerというSwitchを選択します。
このSwitch GroupにあるSwitchは、Close、Far、Mediumの3つです。
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Contents Editorで、Boulder_NearをCloseというSwitchにドラッグします。
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次に、Boulder_FarをFarとMediumの両方のSwitchにドラッグします。
次の手順に進む前に、必ずDestruction_VolcanicBoulderというSwitch Containerが選択されていることを確認してください。
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Transport ControlでDistance_to_PlayerのRTPCスライダーをドラッグし、次にPlayを押し、さらにほかのスライダー値でも何回か試します。
Switchを使ってDestruction_VolcanicBoulderをコントロールすれば、Distance_to_Playerというパラメータの範囲を分割して、ある範囲に特定のコンテナを簡単に追加したり削除したりできます。