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エンベロープの活用

エンベロープは、既に形状を決めたプロパティ値をコントロールするために使います。以下の通り、エンベロープの形状はADSR型です。

プロパティ名

内容

Attack Time

ゼロからピークレベルまでの最初の上昇にかかる時間で、最初にキーを押した時からの時間を指す(秒数)。

Attack Curve

デフォルトの線形スロープ(50%)Attack Curveを変更して調整し、指数関数的なエンベロープ(0%)に設定するとゆっくり変化し始めてから増加し、対数関数的なエンベロープ(100%)に設定すると早く変化し始めて徐々におさまる。

Decay Time

Attackレベルから、指定したサステインレベルに落ち着くまでの時間。(秒数)

Sustain Level

キーを離すまで、サウンドの主要部分が続いている間のレベル。(範囲全体に対して%)

Release Time

キーを離したあとにレベルがサステインレベルからゼロまでディケイするのにかかる時間。(秒数)

Scope

エンベロープインスタンスがどのように作成されるかを定義:

  • Voice: エンベロープインスタンスは各サウンド/オブジェクトの再生に作成される。

  • Note/Event: エンベロープインスタンスは各再生されているインスタンス、またはMIDIコンテキストで使われるときのノートに作成される。

Trigger On

エンベロープをトリガーできるアクション/MIDIイベント (たとえば、アタックフェーズに入るなど)。

  • Play: play アクションまたは MIDI ノートイベントのいずれか。

  • Note-Off: MIDI ノートオフイベントのみ

Auto Release

サステイン状態を終了してリリース状態に入るため、エンベロープがアクション/MIDIイベントを必要かどうかを判断します。設定すると、エンベロープはSustain Time後、サステイン状態を終了します。設定しないと、エンベロープはサステイン状態を終了するためのエベントが必要となります。

Sustain Time

リリースを適用するまで、エンベロープのサステイン状態が続く時間。この数値は、Auto Releaseに設定した場合に限り有効である。

Stop playback after release

設定すると、リリース状態が完了すると関連したサウンドの再生が終了します。

エンベロープは、MIDIでも通常の再生でも使用できます。

MIDIのコンテキストで使用されると、このエンベロープはノートオンもしくはノートオフのいずれかで再生されるサウンドのために設定されます。ノートオンで再生されるサウンドの場合:

  • エンベロープはノートオンでトリガーするように設定されます (Trigger On パラメータ)。

  • 以下が初めて発生するまで、エンベロープがサステインされます:

    • Release Envelopeイベントの受信、

    • MIDI note-offイベントの受信、

    • サステインフェーズのMax Duration(Auto Releaseが設定されている)。

一般的なサウンド再生で使用する場合は以下の通りです。

  • エンベロープはノートオフでトリガーするように設定されます (Trigger On パラメータ)。

  • 以下が初めて発生するまで、エンベロープがサステインされます:

    • Release Envelopeイベントの受信、

    • サステインフェーズのMax Duration(Auto Releaseが設定されている)。

サウンド再生の一般的なコンテキストで使用される場合:

  • エンベロープはplayアクションでトリガーされるように設定されます (Trigger On パラメータ)。

  • 以下が初めて発生するまで、エンベロープがサステインされます:

    • Release Envelopeイベントの受信、

    • サステインフェーズのMax Duration(Auto Releaseが設定されている)。

[Caution] Caution

モジュレータの処理時間はRTPCの利用内容によって変わります。多くのプロパティにおいて、モジュレータはオーディオフレームごとに評価されます。ただしvoice volumeプロパティの場合は、フレームごとに関連モジュレータが評価されます。モジュレータはプラットフォームのメモリやCPUを多く消費することがあるので、厳選して使ってください。


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