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Interactive Music Hierarchyの構築に関する、コツとベストプラクティス

インタラクティブミュージックは複雑なツールで、選択肢も多様です。プロジェクトの初期段階で、インタラクティブミュージックの階層構築に関する一貫した分かりやすい方針を立てることは、以後の時間節約や効率性につながります。インタラクティブミュージックプロジェクトの進め方には様々な手法があり、ゲームで最高の結果を達成するために、Wwiseの使い方を自由に工夫してください。インタラクティブミュージックを最大限に活かすための、オブジェクトのグループへのまとめ方を、以下に紹介します。

Interactive Music Hierarchyで、オブジェクトをグループにまとめる

ミュージック階層の構築を始める前に、オーサリング時間を短縮するだけでなく、プロジェクトのメモリ負荷を抑えるためにも、オブジェクトの最適な整理方法を充分に検討する必要があります。

メモリ消費を最適化するには、プロパティ設定を階層の上位で行い、そのグループ全体で共有できるように計画してください。共有できるプロパティの種類を、以下に示します。

  • Positioning

  • RTPCs

  • State

  • Randomizers

複数のレベルにあるMusic Switch Containerの使用

カスケード形式のMusic Switch Containerでは、その階層構造を最小限にすることが望ましいです。できるだけ、子孫のMusic Switch Containerは自己完結できるようにして、親のMusic Switch Containerは、個々の子孫内のトランジションではなく、子孫同士のトランジションを担当するようにします。

Music Switch Containerを、複数のState GroupやSwitch Groupに結びつけることができるので、子孫同士のトランジションのロジックを、全て1つの上位階層のMusic Switch Containerだけで提供するように設定できます。Music Switch Containerに、Music Switch Containerの子孫がある場合は、State GroupとSwitch GroupをMusic Switch Containerに分散させるのが得策で、個々のStateやSwitchの切り替わりを、階層の様々なレベルから管理しない方が良いです。

Switch Containerが複数の層にあると、複数の独立したセットで定義され、それぞれのセットに漏れを防ぐルールが設けられ、親と子のMusic Switchのトランジションルールに優劣関係がないような状況が発生し、全てのトランジション同士の優先度を指定することが不可能になるので注意してください。その結果、競合するトランジションルールが出てくれば、アクティブなミュージックトランジションを把握するのが難しくなる可能性があります。トランジションについては「トランジションを理解する」を参照してください。


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