バージョン
FutzBoxプラグインは、きれいに録音されたオーディオトラックからひずんだローファイ信号を迅速に生成するために設計されています。典型的なFutzBox の活用は、完璧なダイアログトラックを、ひずみのある通話やけたたましいラジオ放送、あるいは、メガホンによるアナウンスなどに変えることでしょう。
SIM(シンセティックインパルスモデル)のライブラリを使用すると、電話、テレビ、留守番電話機などに由来するサウンド全体を選択しリアルタイムでスケーリング可能です。このテクニックは、従来はインパルス反応を使用してのみ利用可能だったサウンドを、内部レイテンシなしで高度に最適化された形式で再現することを目的としています。
FutzBoxで利用可能な他のモジュールには、オーディオフィルタ、フレキシブルなディストーションセクション、EQ、ノイズジェネレータ、ハイパーアクティブゲート、ダウンサンプリングおよびビット深度リダクションなどのローファイ(Lo-Fi)エフェクトがあります。
また、FutzBox にはウェット/ドライミックスが含まれており、‘futzed’ バージョンとオリジナルオーディオ信号を合成したり、ゲーム内での発生内容に応じて交互に使用することが可能で、別々の‘futzed’ オーディオトラックを実行するという従来の方法を取って変わります。Wwise McDSP FutzBox プロパティの多くはリアルタイムで編集可能でRTPCを使用して特定のゲームパラメータにマッピングすることができます。プロパティ値の横に、それがRTPC を使用するかどうかを示す特別なインジゲータが配置されています。
次の表は2種類のRTPCインジケータを示しています:
インジケータ |
Name |
内容 |
|
---|---|---|---|
|
RTPC - On |
このプロパティ値が、ゲーム内のパラメータ値にRTPCで結び付いていることを示す。 |
|
|
RTPC - Off |
このプロパティ値が、ゲーム内のパラメー タ値に結び付いていないことを示す。 |
すぐに使用可能なプリセットもいくつか用意されています。これらのプリセットを、追加設定なしでそのまま使用したり、独自のエフェクトの出発点とすることができます。