レッスン 5

目次

モバイル用の、Sound SFXの代替案

Random Containerに音のバリエーションをまとめておけば、一部のオブジェクトだけを除外して、簡単にランタイムのメモリ使用を減らせます。ただし長いサウンドファイルが数個あるような場合は、そうはいかないかもしれません。その場合は、新しいサウンドファイルをインポートせずに、もっと短いコピーをつくって長さを短縮することができます。それではAndroid用に、アンビエンスの長さを最長30秒にまで短縮してください。

  1. プラットフォームセレクタで、Androidが選択されていることを確認します。

  2. サーチフィールドでAmbient Desert Dayと入力してから、Ambient_Day_Desert_LongというサウンドSFXを右クリックしてショートカットメニューを表示し、Find in Project Explorer > Sync Group 1を選択します。

    それでは、このオーディオオブジェクトの短縮されたコピーを作成してください。

  3. Project ExplorerでAmbient_Day_Desert_LongというSound SFXを右クリックし、Copyを選択します。

  4. Ambient_Region_Desert_DayというRandom Containerを右クリックし、Pasteを選択します。

  5. Ambient_Day_Desert_Long_01というオーディオオブジェクトの名前を、Ambient_Day_Desert_Shortに変えます。

  6. Contents Editorでオーディオソースをダブルクリックし、Source Editorで開きます。

  7. Trim Endハンドルを下にドラッグし、約30秒まで下げます。

  8. プロパティのリストで、Trim Endプロパティが30に設定されていることを確認します。

  9. Source Editorで、Conversionタブを選択します。

    このタブで、コンバージョン後のオーディオファイルのメモリサイズを見ることができます。

  10. Source Editor内を右クリックし、Convert…を選択します。

  11. 選択中のプラットフォーム(Android)を有効にして、OKをクリックします。

    これで、トリムしたオーディオソースのコンバージョン後のメモリ使用が、File Propertiesグループボックスに表示されます。

    比較するとAmbient_Region_Desert_Longは、File Sizeが278 KBで、Ambient_Region_Desert_Shortは、その1/4近くまでサイズが縮小されました。それではAmbient_Region_Desert_ShortというSound SFX をWindowsからアンリンクし、Ambient_Region_Desert_LongというSound SFXをAndroidからアンリンクしてください。

  12. Ambient_Day_Desert_LongというSound SFXを右クリックし、Inclusion > Unlinkを選択します。

  13. Ambient_Day_Desert_LongというSound SFXを除外します。

    これで、長い方のバリエーションをAndroidから外せましたが、ほかのすべてのプラットフォームでは、含まれたままになっています。次に、短い方のバリエーションを主要プラットフォームから外しつつ、Androidでは含まれるようにします。

  14. Ambient_Day_Desert_ShortというSound SFXを除外します。

  15. Ambient_Day_Desert_ShortというSound SFXをUnlinkします。

  16. Ambient_Day_Desert_ShortというSound SFXをIncludeします。

リソースの少ないプラットフォーム用に代替案を追加することで、そのプラットフォームのメモリ使用を大きく減らせるだけでなく、あるオブジェクトの同時発生のボイス数の上限を変えるなど、オブジェクト毎に設定を変えられます。なお、異なる設定が可能ではあるものの、あなたの作業量が重複してしまうことがあります。このためグッドプラクティスとして、代替案は開発のあとの方で追加するようにします。


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