バージョン

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Wwise SDK 2018.1.11
リリースノート 2017.2

次のセクションでは、Wwiseバージョン2017.1とバージョン2017.2の間での変更点を挙げ、説明します。以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。オンラインヘルプを使用する場合は、目次カラムの最上段にあるリストから、異なるバージョンのWwise を選択することもできます。

Note: Plug-in Developers Wwiseのこのバージョンで対応しているプラグインは、Wwise 2017.1~Wwise 2017.2でビルドされたプラグインです。これ以前のバージョンのWwiseでビルドされたプラグインは、プラグイン開発者が互換性のあるバージョンでリコンパイルして、リパッケージする必要があります。

プラットフォームSDKアップデー

  • Switch SDK: SDKを3.5.1.へアップデート
  • Android: 32-bitアプリケーションで、Androidの必要最低限のSDKレベルを、API 9からAPI 14に変更しました。また、Androidライブラリフォルダのフォルダ名を変更して、フォルダ名に含まれていた不要なAPIレベルを削除しました。これにより、Androidのライブラリディレクトリの構造を以下のように変更しました:
    • SDK\android-9_armeabi-v7a > SDK\Android_armeabi-v7a
    • SDK\android-9_x86 > SDK\Android_x86
    • SDK\android-21_arm64-v8a > SDK\Android_arm64-v8a
    • SDK\android-21_x86_64 > SDK\Android_x86_64

新機能

  • WG-32391 ResumeやPlay-From-Beginningのバーチャルボイス数がプロジェクト毎の上限を超えた場合に表示する、新しいプロファイリング警告を追加しました(Capture Logに)。
  • WG-32758 Wwiseオブジェクトやプラグインのプロパティで、RTPCに対応しているものの大部分を対象に、ステートシステムを拡張しました。
  • WG-32999 WwiseCLIから、ローカライズしたボイスアセットをタブ区切りファイルでインポートする機能を追加しました。
  • WG-33396 組み込みパラメータListener Coneを追加して、"Object to Listener Angle"の名前をEmitter Coneに変えました。
  • WG-33758 破壊的な変更(Breaking change)! Motion機能セットを、オーディオの機能セットと統合しました。モーションデバイスが、通常のAudio DevicesSecondary Outputsとして取り扱われるようになりました。この機能変更でゲームがどのような影響を受けるのかは、こちらで確認してください motion_migration_what_changes。
  • WG-33884 SCE Audio3dの新スプレッド設定のサポートを追加しました。
  • WG-34123 最初のカーブが、Property EditorのRTPCタブでデフォルトで選択されるように設定しました。
  • WG-34174 バスに、Output Bus Volume、Output Bus LPF、そしてOutput Bus HPFのコントロールを追加したので、ミキシングバスの出力に対して、組み込みのLPF/HPFを使ってフィルターできるようになりました。
  • WG-34198 Rooms and Portals(2017年に導入)を刷新して、音響伝播をモデリングするためのソリューションとして完成させました。詳細は、 ルームとポータルを使用する をご覧ください。
  • WG-34209 SDKのバージョンを追加して、バンクの"Load bank failed"エラーメッセージにSDKやバンクのバージョンが表示されるようになり、トラブルシューティングがしやすくなりました。
  • WG-34473 Wwise Compressorプラグインに、入力、出力、そしてゲインリダクションを示すメーターを追加しました。
  • WG-34650 破壊的な変更(Breaking change)! セカンダリアウトプットの管理を簡素化しました。オーサリングアプリケーションに対して、セカンダリアウトプットをマスターバスのAudio Deviceプロパティ経由で公開しました。Master Mixer Hierarchyに追加できるマスターバスの数に上限がなくなり、必要な個数を追加できるようになりました。この機能でゲームがどのような影響を受けるかは、こちらを確認してください: オーディオ出力管理、セカンダリ出力、シンクプラグインの破壊的な変更(breaking changes).
  • WG-35243 ミキシングデスクのセクションの展開表示と縮小表示を追加しました。
  • WG-35313 Shift+X (Source Editorを表示) のショートカットを改良して、自動的にSource Editorに選択中の内容が表示されるようになりました。
  • WG-35529 "Enable Spatialization" チェックボックスを、3段分けの"Spatialization Mode"メニューに変更して、3Dポジショニングのエミッタのオリエンテーション機能から自主的に外れることが可能になりました。

新機能及び詳細については、 2017.2 新機能概要 を参照してください。

APIの変更

  • WG-34172 大部分のプラグイン名を正規化しました。例えば、AudioInputをAkAudioInput、SineをAkSineTone、ToneGenをAkToneGenに変えました。
  • WG-34172 ソースプラグインライブラリに、Sourceというサフィックスを追加しました。例えば、AkSynthOneをAkSynthOneSourceに変えました。
  • WG-34172 オーサリングプラグイン用の、Visual Studioのプロパティシートの名前が変更となり、PropertySheets\AuthoringRelease.propsは、PropertySheets\Win32\NDebug_vc120Auth.propsに変わり、PropertySheets\AuthoringDebug.propsは、PropertySheets\Win32\Debug_vc120Auth.propsに変わりました。
  • WG-34198 スペーシャルオーディオを刷新:
  • WG-34337 Motionのリファクタリングの一貫として、以下を削除しました:
    • 関数 AK::SoundEngine::SetListenerPipeline
    • クラス IAkMotionMixBus
    • そしてネームスペースAK::MotionEngine、これには関数の AddPlayerMotionDevice、 RemovePlayerMotionDevice、 SetPlayerListener、 SetPlayerVolume が含まれていました。
  • WG-34541 AkReflectImageSource 構造体を変更して、そのフィールドをサブ構造のAkImageSourceParamsAkImageSourceTexture 、およびAkImageSourceNameに移動しました。
  • WG-34650 Output Managementリファクタリングの一貫として、名前をAddSecondaryOutputRemoveSecondaryOutputから、AddOutputRemoveOutputに変更して、パラメータを新しくしました。GetSpeakerConfiguration、 GetPanningRule、 SetPanningRule、 GetSpeakerAngles、 GetSpeakerAngles、 SetSpeakerAngles の、パラメータを変えました。AkPlatformInitSettingsからidAudioDeviceを削除して、その代りに、AkInitSettingsにAkOutputSettings.idDeviceを入れました。AkAudioOutputType を、完全に削除しました。詳細については オーディオ出力管理、セカンダリ出力、シンクプラグインの破壊的な変更(breaking changes) を参照して下さい。

.2にアップグレードする際に必要なゲームコードの変更について、よく確認してください。

動作の変更

  • WG-34784 オブストラクションやオクルージョンをGame-defined 3D positioningに無作為に制限していた条件を、削除しました。オブストラクションやオクルージョンによってボリュームやフィルターを変化させる機能が、User-defined 3D positioningにも適用されるようになりました。
  • WG-35160 ゲームオブジェクト毎のGame-defined auxiliary sendsの個数を最大4とする制限を、廃止しました。
  • WG-35338 Import Conflict Managerを改善して、複数選択できるようになり、エラーリストで選択した複数の行の対策方法を、一括して変更できるようになりました。

その他の変更

  • WG-33407 WObjects.xmlを、アプリケーションのbinフォルダではなく、Data/WObjectsフォルダの中に移動しました。
  • WG-34369 32-bit Wwiseオーサリングを削除したので、64-bitコンフィギュレーションだけの提供となりました。
  • WG-35448 Effectsタブのセレクタリストで、アクティブなプラットフォームにかかわらず全てのエフェクトが表示されるように変更しました。
  • WG-35704 CarSim SDK サンプルの削除。

バグ修正

  • WG-20084 修正済み: (Android) どこでもソースをコンパイルできるようになりました。
  • WG-30217 (Mac) オーサリングから、サウンドエンジンの複数のインスタンスに接続できるようになりました。
  • WG-32885 (Xbox One) デフォルトの左右トリガーで、ソロが意図した通りに作動しません。
  • WG-33748 修正済み: (Switch) スイッチで、一部のプラグインのパフォーマンス問題(fast-mathコンパイルフラグが不足)。Make-Up Gain
  • WG-34013 修正済み: Limitのスコープパラメータ値をライブ編集すると、一時的にLimit値が無効になります。
  • WG-34197 修正済み: XMAファイルにトリムやフェードのカーブを適用した時に、ファイルの無効な再生動作となります。
  • WG-34491 修正済み: File Packagerが、 excludedFilesInBanks 機能を使った時に、The specified method is not supported となり終了してしまいます。
  • WG-34573 修正済み: Wwiseオーサリングで、無効なループポイントがあると、ループを有効にしているかどうかに関わらず音の範囲にループポイントを設定して再生します。
  • WG-34853 修正済み: 波形表示画面で、ルーラーが1時間以上の時間を表示しません。
  • WG-34886 ミキシングデスクで、ステートグループのステートプロパティは、そのステートグループのオブジェクトが使うステートプロパティに関してのみ、表示されます。
  • WG-34953 修正済み: Spatial Audio: ジオメトリの反射が、三角形の間やコーナーを通して、時々「漏れて」しまうことがあります。
  • WG-34956 修正済み: Spatial Audio Portalsのオリエンテーションが、正しく動きません。
  • WG-34957 修正済み: リフレクションが有効なエミッタが、屋外ゾーンでオブストラクションを無視します。
  • WG-34962 修正済み: リモートキャプチャした後にローカルキャプチャすると、PROFファイルをダンプします。
  • WG-34968 修正済み: WwiseCLIで、生成前や生成後のコマンド(-CustomPre/PostGenCmd)が空の場合は、生成前後の手順が実行されません。
  • WG-35070 修正済み: オブジェクトを選択してビューを開くと、クラッシュします。
  • WG-35073 修正済み: リストでイベントアクションを表示する時に、イベント名が表示されません。
  • WG-35111 修正済み: -Saveと、-ConvertExternalSourcesを、一緒に使うと、WwiseCLIがクラッシュします。 WG-35250 修正済み: バスのUser auxiliary sendレベルが、サウンドバンクにパッケージされません。
  • WG-35261 修正済み: プラットフォームを変更してもレファレンスが更新されず、リンクによる差分が更新されません。
  • WG-35291 修正済み: マルチポジションに設定された音の減衰専用のボリュームが、Wwise Profilerのパンニングボリュームのみに表示されるので、特定するのが非常に難しいです。
  • WG-35364 修正済み: Obs/Occタブが、同じゲームオブジェクトの異なるポジションを差別化できません。
  • WG-35577 修正済み: Multi-Edit Viewで、イベントアクションの一部のプロパティ用に、隠れたコントロール機能があります。
  • WG-35781 修正済み: PluginInfo.xmlに、プラットフォームが対応しないプラグインが含まれます。

WAAPI-specific リリースノート

Wwiseオーサリングツール全体をさらに詳しく紹介できるように、多数のWAAPI機能やトピック、そして関連パラメータなどを、追加したり改善したりしました。詳細は、以下の、\ref misc_waapi_2017_2、waapi_bugs_2017_2のセクションを参照してください。

WAAPI新機能

  • WG-34405 API 反射機能として、ak.wwise.waapi.getFunctions、ak.wwise.waapi.getTopics、ak.wwise.waapi.getSchema、ak.wwise.ui.commands.getCommandsを追加しました。
  • WG-34565 WAAPIで、スイッチコンテナ中のアサインされたオブジェクトの追加、削除、サブスクライブを追加しました。子をスイッチやステートにドラッグ&ドロップすることに相当します。
  • WG-34589get用に、 スイッチコンテナの子に関連するコンテキストオブジェクトを追加しました。
  • WG-34591 get/setやサブスクライブ用に、スイッチコンテナやミュージックトラックの、GroupやDefault Switch/Stateを追加しました。
  • WG-34594 サブスクライブの対象にできるトピックとして、Switch Container Assigned Objectsを追加しました。
  • WG-34817 ak.wwise.core.audio.importTabDelimitedや、ak.wwise.core.audio.importを使って、WAVファイルをbase64からインポートするサポートを追加しました。
  • WG-34863 サブスクライブできるトピックとして、ak.wwise.core.object.referenceChangedを追加しました。

新機能及び詳細については、 2017.2 新機能概要 を参照してください。

WAAPIのその他の変更

  • WG-33144 C++ SampleClientを、AkAutobahn static libとSampleClient executableに分けました。AkAutobahn static libを、サンプルコードなしで直接使えます。
  • WG-33381 Disconnect() メソッドを、WAAPI C++ SampleClientの Client クラスに追加しました。
  • WG-33766 C++ SampleClient中のCivetWebのバージョンを1.9.1にアップグレードしました。
  • WG-33794 修正済み: WAAPIをコールしながらWwiseを閉じると、メインウィンドウを閉じてもWwise.exeプロセスが稼働し続けることがあります。
  • WG-34285 プロセスIDとプレセスパスを、ak.wwise.core.getInfoで公開しました。
  • WG-34285 Wwiseのメインウィンドウを最前面に表示できるように、ak.wwise.ui.bringToForeground を追加しました。
  • WG-34291 WwiseCLIでWAAPIサーバを使用する場合に、ak.wwise.core.object.getのサーチトランスフォームを使える機能を追加しました。
  • WG-34464 ak.wwise.core.object.getの"where"トランスフォームに、オブジェクトタイプやカテゴリによるフィルター機能を追加しました。
  • WG-34822 C++ SampleClientで、 Client クラスのコール毎に異なるタイムアウトのサポートを追加しました。
  • WG-34898 @を追加して、タブ区切りファイルでレファレンスを設定できるようにして(プロパティと全く同じ)、~の使用を非推奨としました。また、ak.wwise.core.audio.import で、同じシンタックスでレファレンスを設定できます。 WG-34939 プラットフォームを、 ak.wwise.core.object.propertyChanged サブスクライブトピックに追加しました。
  • WG-35365 Projectオブジェクト用に、 workUnit::isDirtyを公開しま し た。
  • WG-35366 WaapiWampPort マクロと、 WaapiHttpPort マクロを、サウンドバンクの生成前と生成後の手順に追加しました。
  • WG-35382 Wwiseオブジェクトの参照制限を、ak.wwise.core.object.getPropertyInfoの結果に追加しました。

WAAPI バグ修正

  • WG-33876 修正済み: setName で、Auxiliary Busが既存オーディオバスと同名となっても、防止できません。
  • WG-34785 修正済み: WAAPIでプロジェクトを開くと、フォーカスがWwiseにあたります。
  • WG-34935 修正済み: Restriction範囲外のプロパティ値を設定できます。
  • WG-34965 修正済み: ドキュメンテーションに掲載のWAAPIスキーマ値が、誤っています。
  • WG-35015 修正済み: 特定の状況でWAAPIエラーが起きると、メモリリークが発生します。
  • WG-35381 接続済みの状態で ak.wwise.core.connect をコールすると、Wwiseに影響せずにエラーが返されるようになりました。


参照

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